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永守重信さんのような経営者になる方法⑧言われる前にできる社員

言われる前にできる社員・・・。どこにいるのだろうか。

言われる前に察知して手を1手うって終わる人、言われる前に行動するがあれこれやったけどそのままにしておく人、言われないとやらない人、言われてもやらない人・・・・。私を含めてそういう人ばかりだと思います。

こういう人たちとは違う能力がある人なのかもしれない。

そういった社員の理想的な条件を考えていきたいと思います。改めてになりますが、永守さんは「登用される社員の7条件」を明確化しています。

①健康管理のできる社員
②仕事に対する情熱・熱意・執念を持ち続ける社員
③いかなるときもコスト意識を持てる社員
④仕事に対する強い責任感を持てる社員
⑤言われる前にできる社員
⑥きついツメができる社員
⑦すぐ行動に移せる社員

永守重信さん著作より

「言われる前にできる社員」の条件・コンピテンシー

言われる前にできるようになるためには、まずは言われる前にやらないといけない。言われる前にやるには業務や仕事において、「こういうことがおきるな」「こういうことがおきそうだ」「上司はこういうことをきにしているな」と予測することができないといけないでしょう。つまり、予測力が非常に重要になってきます。特に、事前予測ができることが必要です。突発的に思いついて、事前予測することもあるでしょうし、あるタイミングで「来週これ必要だよね」とわかったうえで予測することもあるでしょう。後者のほうがあるべき姿ですが、忙しいビジネスパーソンはそこまでのことは考えられないので前者出会っても良いとは思います。

□業務範囲・役割範囲の中で、自分ごととして仕事の推移をウオッチしている
□いろいろな点にアンテナを張っておく
□仕事の全体感・計画やスケジュールが見えている
□仕事のその後の展開が見通そうと思える
□「気をつけておくように」となにか過去に他人に言われたことをしっかり覚えていて、それについて真摯に向き合う
□今後のイベントがイメージでき、あれこれ考える
□リスクはなんなのか?対処方法の目処をつける
などができていないと、予測は難しいものです。また、その前提として
□上司の期待を理解する
□上司の期待や目標達成をイメージして、そのために必要な行動をリストアップし、その行動への影響要因を考える
こうした行動が取れないといけません。


NIDEC本社、筆者撮影

「言われる前にできる社員」になるために・・・

仕事の推移を見通し、何が起きるかをあれこれ考え、言われる前に着手して完了する。そのためには、スピード重視で効率的な仕事を進めておかないとその時間を確保できません。日常業務でいっぱいいっぱいではまずいので、
・DXツールを使いこなす
・余計な、無駄な、必要性の仕事は限りなくレベルを落として(問題ないレベル)時間を確保する
ことをまずやりましょう。
そして、プロジェクト管理ではないですが、自分の仕事を自分で管理しておく、自分がメンバーの1人であっても「マネージャー」としての意識を持ち、自分や周りにアラート・警告を出したり、まわりからリスク情報を収集することに挑戦しておくべきでしょう。上司から褒められ、周りからも感謝されますから。

育成方法、上司のほうも工夫が必要

「言われる前にできるように」と上司はいいますが、上司がしっかり期待を伝えなかったり、キーとなる重要な情報を伝えていなかったり、権限を与えなかったり、そうしたことはないですよね!!!
上司としては、上記のような行動をとってもらえるように、自由裁量を与えて、仕事を自己管理していく、そういった機会を与えて、状況状況で確認、コーチングの機会を持つべきでしょう。プレイングマネージャーがほとんどの日本の上司であっても、こういった人材育成で成果を残せれば、部下を育成できる管理職として評価があがるはずです。


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