歌を聴くときに歌詞をやたら丁寧に聴くのは野暮だっていう意見ありますよね、歌詞を重視するなら本を読めばいいとか。

私も曲との出会いって基本は音だし、音が良くなければそもそも聴かないとは思うんですが、私は野暮側の人間のようで、歌詞もやたら丁寧に聴きます。野暮なので。

そんな野暮人間の今日の推薦曲は、曲調と歌詞とでアイロニーが生まれているような曲たちです。曲調は明るいのに言っていることは暗かったり悲しかったりするやつ、大好物なんですよね。

①絶体絶命/東京事変

ポップなタンバリンと軽快なリズムが印象的なこの曲。ですが、歌詞はどうしようもない悲しみや絶望に覆われる苦しさにもがく様子を描いています。このギャップ、たまらなくすき…！あとこのコード進行大好物です。

②心の旅/チューリップ

父に、この曲の明るい曲調と悲しい歌詞のギャップが好きと伝えたら、「財津和夫は大体そのポリシーらしいよ」と言っていました。そうらしいです。サビがユニゾンになるのも優しさとやるせなさが共存しててすき。

③お別れの歌/never young beach

こんなに胸がぎゅっと締め付けられる別れの歌は私にとってまだ他にないです。ネバヤンらしい明るくて踊り出したいような曲調、まっすぐで切ない歌詞、安倍さんの叫ぶような、笑顔のまま涙を溢れさせそうな声…最高！

④地獄でなぜ悪い/星野源

星野源！て感じの曲に思っています個人的に。地獄にいる状況を、面白く仕立てあげるような、地獄の中でしか見ることのできない光を、こぼさず掬い上げているような。切なさの中に強さを見ます。あと踊りたくなるね！

⑤すばらしい日々/ユニコーン

1993年の解散前に発表された曲。箇所によって音の雰囲気に揺らぎがあるという点では曲調も切ないのかも。「君は僕を忘れるから　そうすればもうすぐに君に会いに行ける」の詞はずっと私を考えさせている！沁みる曲

⑥失踪志願/POLTA

適当にSpotifyで音楽を流していたら突然流れた、イントロのドラムと初っ端の可愛らしい声から発せられる「行方不明になりたい」という歌詞に電撃が走りました。ポップな曲調と陰鬱な歌詞のアンバランスさ、好。

⑦キルミー/SUNNY CAR WASH

ここまで爽やかに殺してくれって言ってたらもはや歌詞も別に暗くはないのかも、と思っちゃった。疾走感と爽やかな粗さがある曲調と、まっすぐで無鉄砲な歌詞。自転車で地元の坂道を下りながら叫び歌いたい曲です。

⑧駆け抜けて性春/銀杏BOYZ

銀杏！て感じのラウドな音たちが最高ですね。変に遠回りとかしない真っ直ぐな愛をぶつけるように表現する歌詞が、どこか切なさを孕んでいるようで締め付けられます。終盤のYUKIのパートはもう！もうもう！聴いて！

今は曽祖母の49日で実家に帰っているので、父と音楽談義をしています。THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの解散ライブの世界の終わりをYouTubeで観てる。ミッシェルはこの曲しか知らないけどこのライブ動画大好きなんですよね〜と父に延々とゴリ押しています。焼肉もしたしいい夜！