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6月18日 やついフェス

6月18日、やついフェスに行ってきました。とても充実した時間だったので日記がてら。


①グソクムズ

ほんとうはMega Shinnosukeから観ようと思ったのですが、髪型がうまく決まらなくてモタモタしてたら12:40くらいに渋谷に着いてしまいました。(メガシンは12:50まで)

そこで最初に観たのはグソクムズ。No Busesとも迷いました。7th floorの入り口がわかんなくてローソンの前を5往復はしました。シャトルランしてる気分だった。

いざ着いてみると、カレーのいい匂いがする小さな空間から流れてくる、音源と同じ優しくてどこかレトロな音。会場内は赤や茶色、橙色で構成された小さな劇場みたいな雰囲気で、昭和のスナックでの実在しない記憶が蘇るようでした。

ジングルで「グソクムズ(ダンゴムシの発音)」と言われた後、「正しくはグソクムズ(パラダイスの発音)です」と訂正していました。

初めてのフェスだったんだって。グソクムズにぴったりの素敵な空間での素敵なライブでした。

②サニーデイ・サービス

グソクムズを数曲聴いて、あと1.2曲くらいであろう時に7th floorを後にしました。それはサニーデイを最初から聴くため。

これまで過去2回だけライブでサニーデイ・サービスを聴いていますが、たぶん今のところ一生ライブに行きたくなるだろう、ってくらい魅力的なライブをする彼ら。

溢れんばかりの期待を抱いて向かったO-EAST、脳汁ビシャビシャになるくらい痺れるライブでした。フェスということもあって短時間だからか、稲妻が駆け抜けるような感覚でした。そして3人とも体力えぐいな!?!!?となった。

シューゲイザーぽいって表現していいのかな、コンビニのコーヒーのアウトロ然り、セツナの間奏やアウトロ然り、ギャリギャリにかき鳴らされるギターとベース、それらの統率をとりながら、難しいリズムを乱さず激しく響くドラム。

特に、セツナの間奏で、あの音が最高潮になった時、耳がぼわんぼわんしながら、「このまま光が弾けるみたいにパァンと消えたい」と一瞬で、しかしはっきりと、感じました。そこで全て終わらせてしまいたいくらい最高だった。

セツナの1番の途中くらいで会場を後にする人たちを見て、きっとその人たちは他に見たいアーティストがいたのだろうけれど、「もう少し見て!!せめて間奏まで!見たら惚れるから!!」と思って唇を噛み締めていました。

若者たちで曽我部さんがアカペラをしてくれたり、曽我部さんが指を差した先に自分がいたように感じられたりしたので、あと半年は生きていけます。

③ポップしなないで

めちゃくちゃよかったな。

体力のない私は、後半に備えてこの時間に休むかポップしなないでを観に行くかと迷っていたのですが、観に行って本当によかった。

かめがいさんのすぐ近くにいたのですが、すっごいニコニコして歌っている姿や、キーボードが揺れるくらい楽しそうに弾いている姿を間近で見て、そして伸びやかな歌声を聴いて、恋に落ちました。かわいい。

あと、支離滅裂に愛されようじゃないかの時とか、でも暮らしの時とか、むちゃ目が合うんです(気のせいって言わないでください)、そんで、踊るようにリズムに乗りながらかめがいさんに向かって頷いていると、かめがいさんもニコニコしながらうんうん、って頷いてくれて(気のせいって言わないでください)。うれし〜いでした。

かわむらさんのドラムとコーラスも安定感があって、耳が幸せでした。

トークの時間は、かめがいさんのふわふわした感じと、かわむらさんの落ち着いた声と間の面白い喋りが上手くマッチしていて、とても心地よかったです。

④yonawo

一枚のドリンクチケットをどこで使おうか、最初から決めていました。yonawoを聴きながらハイネケンを飲みたかったのです。

ハイネケン片手にyonawoの曲聴くのは手っ取り早く自分に酔えました。なんかおしゃれぶってたら恥ずかしいよな…といういつもの羞恥心を束の間忘れさせてもらいました。

good job から rendez-vous の繋ぎがカッコよかったのと、矜羯羅がるの間奏で、前回行ったyonawoとミツメのライブでは聴けなかったjust the two of usのカバーをしてくれたのが特に嬉しかったです。

あとおそらく斉藤さんとduoの前でたまたますれ違った時、声出なくて3度見くらいしました。

⑤ゆうらん船

O-nestの入り方がわからないわ、右足の脛を蚊に刺されていることに気づくわですこし集中力は削がれていましたが、初めての生ゆうらん船、とても良かったです。

ど定番ではありますがサブマリンを初めてライブで聴けてよかったし、ラスサビのコーラスがあまりにも綺麗でびっくりしました。音源ではもっと控えめにしか聴こえないコーラスの音、パーンと聴こえるとオーケストラみたいでビリビリしました。

新アルバムの曲たくさんやってくれたのでしっかり聴こうと思います。

あと、後ろにいたカップルがベースの本村さんを見て「カネコアヤノの人だ」と話していて、なんか「長岡亮介がペトロールズで演奏している時に浮雲、ないしは忘るまじおじさんと呼ばれるあれ」みたいでいいな、と思いました。

⑥Helsinki Lambda Club

ゆうらん船を見てから階段を降りてそのままHelsinki Lambda Clubに向かっている途中、後ろから「ヘルだ!!!!」と言ってお兄さんが走って追い越していったのを見たり、会場にいる客層を見たりする感じ、若くてファッショナブルな人にすごく好かれているんだな〜となんとなく感じました。

そして今回見たバンドの中で1番イメージを覆されたかも。

曲が独特なお洒落さを持っているので、てっきりきゅいんきゅいんに尖った浮世離れしたバンドなのかなあと思っていたら、実際は結構人間らしくて、泥臭い若者って感じでした。

あとベースの位置が高くて変態ぽくてよかった。「ンロックンロール・プランクスタァ でハイディ⤴︎ハイディ⤴︎ホゥ⤵︎」の声も生で聞けてよかった。

⑦奇妙礼太郎

いや〜さすがに素敵としか言いようがありませんでした。とくべつ素敵なライブだった。

「フェスだから」みたいな媚びたセトリではなく、奇妙さんがその場でやりたい曲を考えながらやるような、大人の余裕のあるセトリでした。高級なジャズコンサートに来ているような気分を味わいました。

繊細な声と伸びやかで力強い声の緩急がやはりたまんなかったです。あと、曲が終わるたびに「〇〇っちゅう曲でした」って言うのが素敵。

ラスト2曲はカバーで、「赤いスイートピー」と「幸せなら手をたたこう」でした。めっっっっちゃよかった。幸せなら手をたたこうの歌詞に合わせて、みんなでクスクス笑いながら手を叩いたりウインクしたりしてるのが楽しかった。

演奏後、奇妙さんにたいして観客が口々に「かわいい〜〜最高」と言っていたのも印象的です。ほっこり。

⑧Cody・Lee(李)

正直、「え、コーディリーがトリ!?!?」と最初は思っていたのですが、トリに相応しかったな、と最終的には納得しました。

フェス映えするし、大衆がノリやすい軽やかなポップさもあるし、かと言ってギターなどの音はちゃんと節々で尖っているし、トリにぴったりだった。

ソニーミュージックという大きな事務所でメジャーデビューもして、このまま今後ももっとフェスとか出るだろうから、その度どんどん人気が出ていくんだろうな〜と思いました。

荒削りな部分があるのもとてもよいですね。あと、わりと先人のオマージュみたいな歌詞や音をしっかり使っていますが、おそらく彼らがそれぞれ意識しているであろう様々なバンドのいいところをうまく吸収して、新しい自分たちの音を作っているのが伝わる気がして素敵でした。(偉そう)

なにより観客がみんな楽しそうで、これだけ楽しませる才能があるのはすごいと思いました。かっこいい。




は〜楽しかった!どれもよかったですが、特に印象に残ったのを挙げるとしたら、サニーデイ・サービス、ポップしなないで、奇妙礼太郎でした!帰りに寄った品川の居酒屋もおいしくて店員さんが優しくてよかった!最高最高最高!

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