日常の束の間 空の青さに気付く

人からいい天気ですねと言われても、そうですねぐらいしか返せないが、自分からは何かしらの発信はできる。そんな話。

今日は天気がよかった。天気がいい日自体はいくらでもある。

普段、仕事で会社に行く時は、晴れていても特段何も思わない。雨などで天気が悪いと外出するのが面倒だと思う。晴れていても思う。

僕は基本的に内勤で、会社の事務所ビルの窓から離れた側に自席があるので、外の日照の変化に気づきにくい。

行きの時間は、晴れていてもただ会社に向かうだけの時間であり、帰りは日が沈んでいて休息のために一時帰宅する時間だ。

日頃、天気にそこまで意識を向けることはない。

勤務中に外出することがたまにある。今日がそうだった。

外に出ると少し雲がある。それ以外は澄んだ空だった。気温も低すぎない。

現実逃避みたいなものかもしれないが、この時間が好きだ。おれは今なにしてんだろうという
気持ちで道を歩く。仕事のことは少しだけ忘れる。

一時的ではあるが自分の外側に意識を向けているという感じ。


この体験をするには、平日で、かつ仕事中の時間というのが重要だ。休日に同じことをしても全く意味合いが違う。

抑圧されている現実とギャップを意識する。これが大事だと思う。

今日、感じたことはもう一つあった。僕は普段、同じ時間帯の電車で通勤している。朝は満員電車、帰りは疲れているので、外からの情報を極力受け入れないような心持ちでいる。

同じ時間帯、同じ空間にいる不特定多数の人々が存在しているということは脳が認識している。

ネットで、こういう話をみたことがある。新幹線などで普段関わることがない地域を横切る時に、
NPC(ノンプレイヤーキャラクター)ではなく、その場所で実際に生活をしている人々がいることを改めて実感するというような話だ。

僕も今日、そのような状況を認識した。天気に意識を向けながら、駅までの道を歩き、電車に乗った。

普段は事務所で仕事をしているような時間帯なので、すれ違うこともないような人々が電車に乗っている。行き帰りの時間帯以外の時間帯の日常を生きている人を認識した1日だった。

今日はいい天気でしたね。

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