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一期一会の精神はここから始まった

私たちアミーゴは、お客さまとの一期一会の出会いを大切にしています。

1日に何千、何万人とお客さまが来られる観光地でも、心のふれあいを大切にしてお客さまと一緒に想い出を作っていくマインドを忘れずに、創造活動に励んでいます。

私たちの「一期一会の精神」や「ホスピタリティ」はどこからきているのですか?そんなことをお客さまやお取引先からよく聞かれることがあります。

一期一会の精神は、今は亡き創業者の一圓泰三が最も大切にしていたこと。こんなエピソードがあります。

昭和20年代、まだ文教スタヂオが滋賀県の小さな写真店だった頃、周りの写真館はみんな「町の名士」で、自ら営業に行ったりすることはなかったそうです。

そんな中、泰三は持ち前の機動力を活かし、その当時から今で言う「出張撮影」を行っていました。

春の訪れを感じさせる3月、結婚式の撮影依頼がありました。

しかし、3月になったというのに前日から天候が豹変し、晩には大雪が降り積もりました。お客さまのご自宅までは15kmの道のり。電車で行けば15分ほどで行ける距離ですが、線路の上も大雪で電車はまったく動かない。

大切な結婚式の想い出を台無しにするわけにはいかない!

意を決して、雪深い線路の上を歩きだしました。

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何十キロという機材を担いで………、途中、何度も、何度も雪の中で足をとられ転倒しました。

ガラスでできた乾板(今でいうフイルム)もすでに何枚かは割れていましたが、待ってくれているお客様の顔を思い浮かべながら、雪道を懸命に前へ前へと進んでいきました。


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朝の5時半に家を出て、お客さまの家に着いたのは、あたりも暗くなった18時。予想もしない泰三の到着に、お客さまは大変喜んでくれました。

当時は今のようにお客さまと連絡をとる手段がありません。きっと「こんな天気だから写真屋さんは来れないだろうね……」きっとお客さまもそう思っていたのではないでしょうか。

撮影が終わってから、お客さまに「よくぞ来てくれた!」とお酒を勧められ一緒にお祝いをしていると、その結婚式に参加されていた男性から

「こんな雪の中、よく来てくれたね。本当にありがとう。私は中学校で教頭をしているのですが、我が校の写真も撮ってみませんか?」

これが我が社の学校写真の始まりとなり、70年経った今でも何十校もの学校で想い出を作っています。

割れた乾板で撮影した写真は、2枚だけはしっかり写っていたそうです。

この2枚の写真はきっとお客さまのかけがえのない想い出になったはず。

目の前のお客さまを大切にしたい

創業者の想いを受け継いだ全国のアミーゴたちは、時代が変わっても変わらない「一期一会の精神」を大切に今日も各地で想い出を作っていきます。







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