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三宅島・雄山のカルデラを望む

 2000年に大噴火して全島避難(4年半)してから一般人が火口付近に立ち入るのは、これが初めて。2020年から始めるという話もあったがコロナ禍で延期になって、今年7月にも募集して私も申し込んで三宅島まで来たのだが、天気が悪くて登山中止。こうして今日が一般人参加の初めての登山となった次第だ。私としては再チャレンジしてようやく達成できた訳だ。
 ガイド付きでヘルメットを被り、ガスマスクを所持して、ガイドは有毒ガス濃度を測りながらの登山だ。一般客の私としては、もっと気楽に登らせてくれよと思ったけれど、やる側からすれば初めてな訳だから、こうなるのは当然なのかもしれない。

 お目当てのカルデラは直径1.6km・深さ450mということで、まぁ豪快! 日本で一番(世界でも有数の)新しいカルデラ火口と言って間違いないだろう。上の見出し写真の左隅に写っている人たちと一緒に見ると、その大きさが分かるだろうか。
 山の中腹より上側は、噴火前は森の中だったらしいが、大噴火で植生が失われて、それから23年経って今は草原だ。だから、見晴らしが良い。登る途中に歴代の噴火口があちこちに見えるのも、今ならではの景色なのだろう。
 カルデラの淵まで行くことは出来なかった。カルデラを見下ろすように全貌を見ることは出来なかった。惜しい!と言えば惜しかった訳だが、絶対安全な場所からの見学だったと思えば仕方のないことなのか。いや、登山ってものは自己責任でやるものだという考え方に立つならば、なるべく自由に歩かせてほしいと思う。

カルデラ:直径1.6km・深さ450m
日本で一番(世界でも有数の)新しいカルデラ火口
2000年の噴火前は、ここに湖があった。大昔の噴火口に雨水が溜まったものだ。
2000年の噴火で、湖の水がカルデラ側(写真左)に流れ出て、こんな地形になった。
古い噴火口の跡、窪地になっている。
2000年の大噴火で植生が失われて、再び草が生えてきて、こんな景色になった。

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