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2023年10月25日 福島県 会津坂下町議会・矢吹町議会 視察レポート

余市町議会の議会運営委員会で、行政視察に行ってきました。

視察目的は、議会における動画配信と情報発信についてです。


【会津坂下町議会】


会津坂下町役場

①    議会における動画配信


平成14年に定例会のイントラネット中継をスタートし、平成27年からインターネットでの録画配信を施工。

1000万円ほどの費用で導入したイントラネットの機器を更新して使用しているとの事でした。

定例会が終了してからムービーメーカーで編集・圧縮し、10日後にYouTubeにアップロードしているそうです。

現在、動画配信は一般質問のみとの事ですが、視聴状況をみながら配信内容を検討するとの事でした。

また、会議中継に関する規定を設けていました。


②    「ばんげ未来トーク」


平成21年度より、議会報告会を開催してきたが、町民がなかなか集まらなかったそう。

そこで、平成29年度から参加募集型から議員派遣型に実施方法を変更した「ばんげ未来トーク」を開催することにしたそうです。

5名以上の町民・団体から要請があれば、議員を派遣して意見交換を行うとの事。

令和5年度は、障がいを持つ子の家族のもとで「ばんげ未来トーク」を開催し、未来トークで出た話題を、議員が一般質問に取り入れる、未来トークに参加した町民がNPO法人を立ち上げるなどの成果があったそうです。

派遣型のばんげ未来トークを開催することにより、町民との距離が近くなったそうですが、

現在は、「ばんげ未来トーク」の意見を、町執行部に対してどのように反映させてきけるのかが一番の課題との事でした。


会津坂下町議会の議場


傍聴された方へアンケートを実施していました。



【矢吹町議会】


矢吹町の名誉町民第1号・中畑清さん。(役場敷地内)


①    議会における動画配信


NTT-AT株式会社が開発・提供している「Discuss」シリーズを導入。福島県内の議会中継システムを導入している自治体のおよそ85%が採用しているシステムだそうです。

「Discuss」シリーズの取扱販売代理店である㈱会議録研究会と5年間の賃貸契約を締結。

月額リース料金は152,900円。

議会中、町民は役場1階、3階のモニターでライブ配信を見る事が出来るそうです。

また、役場職員は職員のPCでライブ配信が見られるとの事でした。

一般配信は2カ月後。

㈱会議録研究会が編集した動画が一般配信されるそうです。

なお、議会中継及び動画配信に関する規定等は無く、不適切と思われる発言等があっても基本的にはそのまま配信しているとの事でした。


②    議会における情報発信について


矢吹町議会だよりは、「議会広報編集委員会」が作成しているそうです。

定例会の内容は、2カ月後には議会だよりに掲載されるとの事。

「議会広報編集委員会」の委員は、新人が担当。とても勉強になるけれど、編集作業はなかなか大変だそうです。

広報委員が推薦した方の中から議長が委嘱する「議会だよりモニター」。
議会だよりには、モニターさんからの厳しい意見も掲載されています。

モニターさんからのご意見を参考に、議会だよりを改善し、わかりやすく情報を届ける努力をしているとの事でした。



矢吹町議会の議場



【視察を終えて】


現在、余市町議会は子ども連れでの傍聴が出来ない状態ですが、動画配信が実現することで、

子育て真っ最中の人も、平日の昼間は仕事で傍聴に来られない人も、足が悪くて議場がある役場3階までの階段を上るのが大変な人も…

多くの町民が議会を傍聴することが出来るようになると考えると、余市町にとって動画配信はメリットが多いと感じます。

どのような配信方法にするのか、どのような機材やシステムを使用するのか等、今後検討することになりそうです。

また、「ばんげ未来トーク」のような議員派遣による懇談や、議会だよりの充実も、町民に情報発信する手段として、とても有効だと感じました。

余市町にとってベストな方法を検討し、実現したいと思います。

視察を受け入れてくださった会津坂下町議会・矢吹町議会の皆様、ありがとうございました。


お祭りで使用される「大屋台」



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