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令和4年度余市町各会計決算特別委員会 質問と答弁


2023年12月18日~20日にかけて、令和4年度の決算特別委員会が開催されました。

初めての決算でしたので、決算書・成果報告書の中で気になった項目について10点ほど質問をしてみました。

1、 決算って何をするの?


予算が予定通りに使われたのか。また、その結果どのような成果があったのかを審議します。

2、質問の注意点


[歳出の質問]
事業内容について質問することが出来ます。

[歳入の質問]
歳入の種類は様々ですが、例えば、支払われる税金や町営施設の入館料、保育料等の歳入についての質問が出来ます。事業内容の質問は基本的に出来ません。

3、質問と答弁


◎一般会計歳出全款の質疑


【放課後児童対策事業】


成果報告書P10とP11に記載されている
「放課後児童対策事業」について1点質問致します。


質問①
大川小学校の強い子クラブ1組の加入児童数は、定員の40名に達しており、2組も定員40名に対し加入児童数36名と記載されています。第2期余市町こども・子育て支援事業計画によると、放課後児童クラブの利用者数は増加傾向にあるとの事ですが、定員以上の利用希望があった場合はどのような対応をされているのかお伺いします。

(答弁:子育て・健康推進課長)
「今のところ定員を超えていないが、定員以上の申し込みがあった場合は、代替の指導員さんに来て頂くなどして対応したいと考えている。」

[質問の背景]
「学童を断られて、仕事を今まで通り続けられない人がいる。」とのお話を伺った為、質問をしてみましたが、お断りせずに受け入れるとの答弁でした。再度状況を確認してみようと思います。


【青少年対策事業】


成果報告書P24とP25に記載されている
「不登校対策事業」の報告について3点質問させていただきます。

※青少年対策費 888万5千円

質問①
令和4年度の適応指導教室を利用している生徒は在籍11名との事ですが、過去の利用者人数を調べたところ

令和元年度5名
令和2年度6名
令和3年度8名

と、年々増えていますが、受け入れ可能人数は何名でしょうか?

(答弁:教育課長)
 「定員は12名です。」

質問②
また、今後利用者が増加しても、現状の施設と職員で対応可能なのでしょう
か?


(答弁:教育課長)
 「現在、11名の利用者がいますが、全員が同じ日に利用することは無いので問題ありません。」


質問③
令和4年度のスクールカウンセラー相談は1件との事ですが、スクールカウンセラーの利用方法の周知はどのように行っていますか?

(答弁:教育課長)
 「学校にポスターを掲示して周知しています。」


[質問の背景]
不登校の児童・生徒は全国的に増加しており、余市町の小・中学生の不登校児童生徒は11名との事。(令和5年12月上旬確認。30日以上欠席している児童・生徒)

余市町の教育委員会では不登校について以下のように定めているようです。

不登校  :30日以上席している児童生徒
不登校傾向:7日以上欠席している生徒
     (適応指導教室利用日は登校扱い)

保護者や学校から聞いたお話と、資料の数字を照らし合わせてみると、不登校児童以上に不登校傾向の児童・生徒がいる事がわかります。

そのことから、適応指導教室の拡充と環境整備は今後必ず必要になるのではと感じています。

また、不登校児童は増加しているのにも関わらず、スクールカウンセラーの利用数が数年溯って調べてみても毎年0~1件で、相談数が増えていないことも気になりました。

相談窓口は「設置されている」ことが重要なのではなく、「使われている。使いやすい。」ことが重要だと思い、質問をしました。



【関係人口創出事業】


成果報告書のP29 「関係人口創出事業」について2点お伺いします。

※予算書42 関係人口創出事業委託料200万円。
 決算書P44地域産業マリアージュ推進事業費 2372万5千円(内200万円)

質問①
事業の詳しい内容をお伺いしたいです。

(答弁:政策推進課長)
「余市町農園応援サポーターCHEERS!」と言うLINEで農園と収穫体験をしたい人をマッチングする取り組みをしている。令和4年度は参加農園6組13名にLINEの使い方の講習を行った。」

《再質問》
「参加農園は6件との事ですが、余市町内に農園が沢山あると思います。農園へのお声掛けはどのようにされていますか?」
※余市町のワイナリー16件、ヴィンヤード5件以上

質問②
この事業により、関係人口が何名増えたのかお伺いしたいです。


(答弁:政策推進課長)
「関係人口が何人増加したかという集計はしていないが、ワインセミナーや、ラフェット等のイベントで周知し、LINE利用者は500名から1000名に増加した。」


[質問の背景]
200万円の事業費の費用対効果が気になった事と、ワイナリーさんから、ボランティアの確保が大変と聞いていたので質問をしてみました。
改めて、ワイナリーさんには余市町農園応援サポーターCHEERS!」からお声掛けがあったかどうかなど、確認してみたいと思います。



【駐車場管理運営事業費】



決算書のP84に掲載されている駐車場管理運営事業費ついて2点質問致します。

質問①
委託料と使用及び賃借料に不用額が生じていますが、その理由を伺いたいです。

(答弁:建設課長)
「町営駐車場運営委託料と、新500円硬貨対応措置で生じた不用額です。」

質問②
黒川町営駐車場は駐車区画が101区画、黒川第2町営駐車場は42区画とありますが、定期駐車料金を支払って契約されている区画と、一般利用できる区画の数をそれぞれ伺いたいです。

(答弁:建設課長)
「令和5年度3月の記録です。」

黒川町営駐車場    
契約利用:66区画 一般利用:35区画


黒川第2町営駐車場  
契約利用: 4区画 一般利用:38区画


[質問の背景]
余市町駐車場条例には、町営駐車場の設置目的について、「道路交通の円滑化等を図り、もって町民の利便に寄与するため、」と記載があります。

令和5年12月に、駅前にオープンしたコンビニエンスストアの駐車場契約が20区画程新た増加しましたので、現在の黒川町営駐車場一般利用区画は15区画程になっていると思われ、現状の町営駐車場が「町民の利便に寄与」していると言えるのか、予算審議の際に再度質問してみたいと思います。



【空き家対策】


決算書P80、81に記載されている土木管理費について2点お伺いします。


質問①
報酬金額予算48,000円、不用額24,000円とありますが、空家対策協議会の開催回数が減少したのでしょうか?

(答弁:まちづくり計画課長)
「2回開催予定でしたが、1回の開催で方向性が見えてきた為、1回の開催とした。」

質問②
委託料の内、638万円は空家実態把握調査委託料に使われていますが、調査結果をお伺いしたいです。


(答弁:まちづくり計画課長)
「調査結果を電子地図や資料に反映させて活用している。」


《再質問》
調査の結果、空家は減少しましたか?


(答弁:まちづくり計画課長)
「調査内容を活用して、今後、空家対策に取り組む。」


[質問の背景]
先輩議員から、「令和4年度の予算執行方針では、空家対策に力を入れると記載があったから、空家について質問してみるのも良いと思うよ。」とご提案頂き、質問をしてみました。
年々増えている余市町の空家。早めの対策が必要だと感じました。



◎各特別会計歳入歳出全款の質疑


 

【国民健子保険】


決算書P125 国民健康保険について2点質問致します。

質問①
国民健康保険税の不納欠損額が7,840,855円ありますが、不納欠損額の発生理由をお伺いしたいです。


(答弁:総務部長)
「一般会計の不納欠損と同じく、時効の5年を経過した場合、不納欠損額となります。

質問②
国民健康保険税を支払っていない町民には保険証が発行されていないのでしょうか?


(答弁:保険課長)
「国民健康保険税を支払っていない方には「短期証」を発行しています。


《再質問》
「不納欠損額の理由と、国民健康保険税を支払っていない人には短期証が発行荒れているとの事で承知いたしました。病気で働くことが困難で、収入が無いなどの理由で国民保険料が支払えない方については、保険料を免除する等の対応も必要だと思いますが、支払える方には支払って頂き、誰もが安心して医療を受けられる環境整備を続けて頂きたいです。答弁はいりません。」


※短期保健用についての補足

この後、大物議員が短期証の発行数について質問してくれたことで、令和4年度の短期証発行数は244件だとわかりました。


[質問の背景]
国民健康保険税の不納欠損額が多く驚きました。支払うことが出来ない原因も気になるところです。本当に支払うことが出来ない人にはサポートが必要だと思いますし、支払い能力がある人には督促してきちんと支払って頂く必要があるのではと思い、質問をしてみました。


[予算審議を終えて]

先輩議員によると、決算で質問・意見した内容は、令和6年度の予算に反映されるそうです。予算審議は3月の予定ですので、余市町の町民が幸せになれる予算が作成されることを期待して、楽しみに待ちたいと思います。


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