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地域に豊かさを循環させよう



1、30億円の経済効果⁉


「地域を豊かにしたい…。」

あなたも、そんな想いを抱いたことはありませんか?
 
私がそんな想いを強く抱くようになったのは、2014年NHKドラマ「マッサン」の放送が終了した頃でした。

NHKドラマ「マッサン」は私が住んでいる北海道余市町にあるニッカウヰスキー余市蒸溜所の創業者・竹鶴正孝の人生をモデルにしたドラマ。

余市町民である私は、毎朝「マッサン」を観てから会社に行っていました。

ドラマはとても面白く、ドラマを観た人たちがマッサンのモデルになったニッカウヰスキーを一目見ようと、余市町に沢山の人が「観光客」としてやってきたのです。

観光入込客数の変化は以下の通り…

2013年 約85万人
2014年 約124万人
2015年 約159万人

ドラマ「マッサン」放送前の2013年と比較すると、放送終了後の2015年の観光入込客数は約2倍!

道路が渋滞する、駐車場が満車で停められない、ニッカウイスキー余市蒸留所の前に観光客が並ぶ列が出来る…など、今までの余市町では考えられなかったような事態になりました。

沢山の観光客が来てくれるのは嬉しいけれど、対応が追いつかない…。

そんな状態でした。

沢山の観光客が押し寄せて、

マッサン」による余市町の経済効果は30億円との試算もありました。

でも…。

余市町の事業者さんのお話を伺うと、


「ウチは何も儲かっていない。」


「観光客はニッカにしか行かないから、ウチの店は特に変わりなかった。」


そんなお話ばかりだったのです…。



2、儲かったのは誰?


余市町民である私の感覚をお話すると、「マッサン」は嵐のように過ぎ去っていったように感じました。


準備が追いつかないまま沢山の観光客が押し寄せ、そしていなくなった…。

あっと言う間の出来事だったのです。


経済効果30億円…。


その内訳の詳細はわかりませんが、


「マッサン」と描かれたグッズやお菓子の多くは、余市町外の企業が製造・販売していた商品でした。


余市町に訪れた観光客は、余市の企業の商品ではなく、町外の企業の商品を購入していたのではないか…。


そんなことを感じていた時、私はニッカウヰスキー余市蒸溜所のギフトショップを担当する営業部の主任を務める事になりました。



3、観光消費額の域内調達率を高めたい!


ニッカウヰスキー余市蒸留所のギフトショップには、余市町の観光入込客数の約半数の観光客が立ち寄ります。

そこで私が注目したのは、

観光客が訪れた地域で買い物した額や宿泊費等の総額である「観光消費額」でした。

※観光消費額は観光支出よりも広い概念を持ちます。


観光消費額を把握する必要がある事に気が付いた私は、余市町の観光消費額を調べてみたのですが…

当時は観光消費額の試算がされていませんでした。


そこで、パブリックコメントと共に当時の観光消費額を試算した資料を提出し、余市町の「余市町観光振興計画」に観光消費額を盛り込んで頂きました。


観光消費額画像1


新規 Microsoft PowerPoint プレゼンテーション
観光振興計画画像2

※余市町観光振興計画(平成30年~平成34年度)より抜粋


重要なのは、この観光消費額の中身です。

お土産を例にあげると、

「余市町産の原材料を使い、余市町の企業が製造・販売している商品」
が域内調達率の高い商品です。

※域内調達率とは、観光客が地域の中で消費した金額のうち、地元の素材、地元の労働者など、「地域に還元される部分」の購入によって消費された額の割合。

ですが、このようなお土産品は少ない事がわかりました。

お土産の他にも、飲食店や宿泊施設など、観光に関わる全てにおいて「域内調達率」を考えてみると、

「地元以外の企業から仕入れたものを提供していた。」
「クリーニング業者さんは町外の業者さんだった。」

など、稼いだお金が地域外に出て行ってしまう「漏れバケツ」現象になっている事が多い事に気が付きました。


4、どうして「漏れバケツ」現象が起こるのか?


一番の要因は「価格」です。

「町内の業者さんに頼むと高いから…。」


「町内のお店で買うと高いから…。」


「大手から仕入れたほうが安いから…。」


私自身も経験して実感しましたが、町内の企業さんでお土産品を製造して頂いたり、余市産の原料を使ったお土産品を開発しようと思った時にネックになったのが「価格」でした。

大量生産が可能な大手企業産の価格に比べると、どうしても高くなってしまうのです。

安いものは確かにありがたいですが、

「地元の商品は高いから地域外の品を買う。」

「地域外の企業に仕事を依頼する。」

こんな事を続けていると、

気がついた時には豊かさが地域外に流れて、

いくら稼いでも、地域に豊かさが残らない状態になるのです。


5、良い商品と売れる商品は違う⁉


例えば、
大きなシンプルな瓶に入って1㎏1000円の余市産の果物を使ったジャムがあるとします。


容量に対してお得なお値段のジャムは、お客様にとって嬉しいはずですが…
友人や職場へのお土産を購入したい観光客にとっては、小さくてお洒落な瓶に入った50g500円のジャムほうが割高であっても買いやすいかもしれないのです…。

「食べてもらえば、美味しさがわかってもらえるのに。」

そんな製造者さんや販売者さんの声を聞きながら、実際にお客様が商品を手に取って購入に至るまでの経緯を観察していてわかったことがありました。

それは、どんなに良い商品でも手に取ってもらえなければ美味しさを伝えることが出来ないということでした。

だから、商品を手に取ってもらえるように働きかけることが必要だということ。

「買ってほしいお客様にちょうど良い状態に商品を整えること」だったり、


「商品の魅力を文章やPOPで伝えること」だったり、


「商品を購入しやすい導線を作ること」だったり、


「商品の存在を知ってもらうこと」だったり…。


実際に、働きかけをすることによって同じ商品でも売れ行きが驚くほど変化しました。

そんな経験から、

「マーケティングをすることで、より多くのお客様に商品の魅力を伝えて購入してもらうことが出来るのではないか?」

と考えるようになりました。


6、地域活性化webマーケティングプロジェクトを開始!


マーケティングの必要性を感じたものの、商品開発や店舗での販売経験しかなかった私は「実践が一番の勉強になる」と考え、周囲の人たちに協力して頂いて「地域活性化webマーケティングプロジェクト」を立ち上げました。



ネット通販の販売拡大、

LINE公式を使ったマーケティング、

SNSマーケティングと、

プロジェクトを通して経験していくうちに、マーケティングは時代と共にどんどん変化するものだということもわかりました。



7、広告費をかけなくてもマーケティングできる時代がやってきた!


一昔前のマーケティングのイメージは、市場調査とお金をかけた宣伝広告ではないでしょうか?

広告宣伝に、お金をかけるほど売れる…。

そんな時代だったと思います。

しかし、現在は

「テレビを見ない」

「キーワード検索ではなくタグ検索で情報収集する」

「広告よりもSNSで商品を選ぶ」

など、「広告」でモノを選ばない・買わない人たちが多くなってきました。

広告費をかけなくてもマーケティングできる時代がやってきたのです。



8、安心価格のマーケティングを提供したい!


とても長くなりましたが、このような経験を経て

「マーケティングで地域を豊かにしたい!」と思うようになりました。

そんなとき、周囲の人から

「マーケティングって何?」

「マーケティングって高額なイメージ…」

…そんなことを言われました。


「よくわからないけれど高いモノ…」

マーケティングに対して、そんなイメージを持つ人が多いのかもしれません。

ほんの少し商品や売り方を変えるだけで売上が増加したり、

必要なお客様に商品を届けられる可能性のあるマーケティング。

このマーケティングを気軽に使って、もっと豊かになってほしい。


そこで私は、安心価格で気軽に試して頂けるマーケティングを提供することにしました。

無謀で微力かもしれないけれど、1㎜でも前進してみたい…。

「地域を豊かに。」

そんな想いから始めたマーケティングの道。

沢山の豊かさと笑顔が循環することを願って、

今、小さな一歩を踏み出します。



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