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J副理事長の原博実氏以外「PKです!」とハッキリ言えない世の中を心配する

 日本はまだサッカーといい感じで向き合うことができていない。ルヴァンカップ決勝を巡る報道を見ながら改めてそう思った。

 さいたまスタジアムで行われた、横浜Fマリノス対湘南ベルマーレの一戦。1-0で湘南が勝利した試合だが、第3者的には、試合のハイライトは後半33分のシーンになる。湘南のペナルティエリア内で、同チームのMF岡本拓也が、その右足で横浜FWイッペイ・シノズカの足を引っかけ、転倒させたかに見えたシーンだ。

 木村主審の判定はノーファウル。挙げ句、抗議に詰め寄った扇原貴宏にはイエローカードが翳される始末で、現場が、横浜サポーター席の目の前だった事も手伝い、瞬間、スタジアムは大きな騒ぎになった。

 PKを取られても納得するしかない、ブラック度85%と言いたくなるプレー。誤審とは言わないが、このプレーをファウルに取らない主審は、横浜に対して厳しすぎ。湘南に対しては甘過ぎだ。少なくとも「微妙」ではない。


 前半35分、杉岡大暉が放ったミドルシュートは確かにナイスゴールだったが、湘南の勝利はラッキー以外の何ものでもなかった。逆に横浜の一番の敗因はアンラッキー。もたついた前半の戦いにありと言いたいところだが、判定の不運はそれ以上に大きかった。

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