「いま君に伝えたいお金の話」読んだよ!

村上ファンドの親こと村上世彰さんの著書です。投資を生業にされているということで、どんなお話が読めるのか楽しみにしていました。「お金は回して増やす」など、投資家ならではの内容もありましたが、全体的にお金のことについて分かりやすく説明されていました。

「お金」は悪いやつじゃない
日本ではお金の話はタブーとされている面があります。家庭では「子供はお金のことは知らなくても良い」と言われますし、況して友人の前で貯金額や年収の話などできません。普段避けられる話題であり、且つ多くの事件にお金が関連してしまっていることから、まぁ確かに「お金=クリーン」なイメージはありません。ですが、それはあくまでお金を扱う輩が問題なだけであり、お金自体は何も悪くありません。…そう考えると、確かになんで我々はお金の話題を忌避するのか?もっとオープンに話してもいいのでは?という気がします。いきなり日本全体の考えが変わることはないと思うので、相手を選ぶ必要はありますが、お金のことを話し合ってみようかなぁと思いました。少なくとも、将来子供が出来たときは適宜話したいと思います。

値段の高さ≠質の高さ
頭では分かっている式ですが、村上さんはこの例をサンマで説明していました。豊漁の年はサンマも安くて美味しいですが、不漁の年のサンマは美味しくないのに高いです。毎年秋になるとサンマの塩焼きが食卓に並ぶ身としては、た、確かに~~!!でした。質と値段の関係に納得できているのであればいいのですが、「この値段なんだから良いに決まってる!」と何も考えずに思わないよう、値段に踊らされないようにしたいです。自分の目と考える力を鍛えねばなりませんね。

食事代当てゲーム
ぐる○イかな??
でした。違う点は、最初にメニューを見る機会が与えられている点や、他の人が言った値段から500円以上差を開けなければいけない点、などですかね。最初にメニューを見るところから勝負は始まっていて、目ぼしいメニューの値段を覚えたり、価格の設定基準を推理したりします。この点は慣れれば私でもどうにかなると思いますが、他の人の値段から500円以上の差を開けて自分の値段を発表せねばならない点に関しては何言っとるんや…でした。詳細に解説されているのですが、論理は理解できたけれども実践できる気が全くしません。村上さんはご家族でこのゲームをされているらしいのですが、こんなゲームをお子様も…と考えると己の未熟さが嫌になりますね。。食事代当てゲーム以外にもいくつかのゲームが紹介されています。どのゲームも私はできそうにありません。悲しい哉…。

ミッション
ある仕事に一生懸命取り組んでいると、自分の中に使命感のような、人生を賭けてチャレンジしたいことが出てくるそうです。それが、働くモチベーションだったり、生きがいだったりになるのだそう。まだ働いていないのでなんとも言えませんが、私にもそんなことが見付かるのでしょうか…。というか、一般の人にはないようにも思います。それとも、この「ミッション」を見出だすのは、必ずしも仕事である必要はないのでしょうか。趣味レベルでも良ければ、私にも見付けられるかもしれません。

自分が提供できる価値を冷静に判断する
最早終身雇用や年功序列が機能を果たさない時代において、自分には何が出来るのか、どのような時に活かせるのか、といったことを把握しておくことが必要とのこと。適正に評価されていないのではないか?の指標になりますし、転職面接の際にも活かせます。自分で自分の能力を判断するというのは、ともすれば怖いことでもありますが、目を背けずに直視しなければなりません。働く上で頭の隅に置いておきたい言葉だと思いました。

語り口調でサクッと読める本でした。ガッツリ投資のお話も読んでみたかったのですが、投資に関しては触りだけ~って感じでしたね。村上さんの他の御著書にあるのでしょうか。「社会人になりたてで投資に興味を持った人はこうすべし!」みたいな本、ありませんかねぇ…。

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