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61歳母、留学10日目。〜スマホとの闘い〜

シドニーに来てから怒涛の1週間を終えた母。

オーストラリア滞在中の1か月間は、平日は午前中だけ語学学校に通い、午後はフリー、夜はホームステイに滞在するという生活を送ることになっている。

・・・そういえば、語学学校ってどんな感じ?

と、、かくいう娘である私も実は10年前にシドニーにワーキングホリデーで滞在していたのだが
最初の3か月は語学学校に通っていた。

語学学校とはその名の通り、英語の語学習得のために通う学校。
初級~上級まで、レベル別にクラスが分けられて授業を受けるのが一般的。
語学学校には短期留学で2週間しかいない生徒もいれば、1年間長期で通う生徒もいる。
英語に触れたいという理由で通う人もいれば、現地の大学に入るための語学の試験対策で通う人もいるので、目的別のクラスが用意されていることも多い。

私はその当時、中級のクラスで平日は毎日午前と午後のコマを受けていたと記憶している。
通っていた語学学校はゆる~い授業で、クラス内のグループワークをたくさん設けてくれる学校だった。

が、、、当時あまり英語が喋れない私にとってはグループワークが苦痛そのものだった。
(クラスに南米人が多く、めちゃくちゃ陽気に喋りかけてくれるが
彼らのテンションに付いていけず、地蔵みたいなリアクションしかできなかった私。
あとは笑いのツボが分からなさ過ぎて、南米人には大ウケなのに私は無表情、
私は笑わせようと喋ってるのに南米人無表情みたいなことがあった。笑)

周りの人とうまくコミュニケーション取れず悩んでいた私。
私と話をしても誰も楽しそうじゃない・・・、何が楽しいのか分からない・・・
やさぐれて学校をサボったこともあった。
そんな時、日本にいる友達に相談したところ、こんな言葉をかけてくれた。

「あははは!!なんでそんなに人を笑わせようと思ってるの?!
お笑い芸人じゃないんだから、人を笑わせなくて大丈夫だよ!!!」

「たしかに・・・! 私、お笑い芸人じゃないし、そんな頑張らなくていいじゃん・・・!なーんだ!!」
と、心が軽くなった思い出がある。

それはさておき、
語学学校はクラス内のコミュニケーションも大事になってくる。
翻って61歳の母はどんな感じかというと、

母は渡航前からDuolingoのアプリで英語を少しかじっていたとはいえ、レベルとしては中学1年生の程度。
そもそも基礎から不安だし、もはやABCから学びたい・・・とのことで初級クラスで授業を受けることになった。

しかし、実際授業を受けてみると初級とはいえ、授業は全て英語で説明される。
Duolingoしかやってこなかった母にとってはレベルが高かったようで、

「Richardとか、Stevenとか、Christopherとか、、もう、、お母さん、人の名前の読み方すらわからん!!!」

「クラスは20人くらいいるけど60代なんて私一人だよ・・・みんな20代とか30代」

しかも授業初日はちょうどスマホを使った授業があったらしく、
周りの若い子たちは難なく進められていることでも
スマホ不得意な母は自分だけ進めることができず、つまづいてしまう・・・

「今日の授業はお母さんだけスマホできなくて、みんなに迷惑かけた・・・泣」

googleマップしかり、便利なスマホがあるが故に使いこなせず振り回される母。
どうやら言葉よりもスマホを使いこなせないことの方がストレスのようで
「スマホが使いこなせない・・・」と泣きながら電話をかけてくる。
あんまり考えすぎず、できないことは遠慮せず人に頼ればいいんじゃないかなと思うけど、できないことがやるせないんだろう・・・苦笑

私が滞在していた10年前はスマホもここまで普及してなかったので
googleマップもないし翻訳アプリもなく、どうやって生き延びてたのだろう・・・

スマホは文明の利器ではあるが使いこなせないと置いて行かれる世の中、
ないほうが振り回されないのかもしれないが、逃れることもできず、皮肉な現実。。

そんなこんなで、語学学校も四苦八苦しながら何とかこなしている母。
果たして若い世代の子たちと仲良くなれるのか?
スマホともうまく付き合っていけるようになるのか・・・?

語学学校は泣いても笑っても残り2週間!

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