61歳母、留学1日目。〜はじめてのおつかい〜
ホームステイ先に着いて1日目の夜。
母から泣きながら電話がかかって来た。
「、、、😭😭😭」
「お母さん、どうしたの〜、、?!」
その日は翌日から始まる語学学校のため、
ホームステイ先からのバス通学の練習をしたらしいが、
行きも帰りも迷いに迷って大変だったとのこと。
Googleマップ使いすぎてスマホの充電もなくなり、
頼みの綱だった翻訳アプリも使えず言葉も通じない、
あたりは日が暮れてどんどん暗くなっていく、、
「どうしよう、、暗くなったら道もわからない、、
スマホも使えなければ誰とも連絡が取れないし、
ホームステイ先までの道もわからないし、このままでは帰れなくなってしまう、、!!」
これはもう人に頼るしかない、、!と思い
手当たり次第まわりの人に声をかけるものの、
英語では言いたいことも言えず、相手の言っていることもわからず、
コミュニケーションが上手く取れなくてうろたえる母。。
それでもなんとか道を教えてもらって家に辿り着いたらしい。
(ビジネスマンからコンビニやホテルの人、歩いてた妊婦さんまで、20人以上には声をかけたらしい。生きた心地がしなかったとのこと。笑)
焦りすぎてトイレもいけないし、水すら買う余裕もなかったらしく、、
相当不安だったようで、テレビ電話越しの母はグッタリ。笑
「それは大変だったね〜、、よく頑張ったね、、
日本ではなかなかそういう経験することないもんね、、!」
自分が海外に行って間もないころを思い出した。
慣れない環境で言葉が通じず、不安だったことや、涙がこぼれたこと、悔しい思いもたくさんあったなぁと、ふと蘇った。
時が経つと辛かったことも薄れたり、ポジティブに捉えたりできるのが人間のいいところかもしれない。
(そしていつからか身についてくる、どうにでもなる精神、、笑)
翌日、なんとかギリギリ学校にたどり着けたようで、
帰りも無事にホームステイ先に辿り着いて安心したのか、また泣きながら電話がかかってきた。
「こんな歳になって、、お母さんね、バスに乗れて帰ってこれただけなのに、、涙が止まらない、、
今日はやっと初めて、お店でお水買って飲めたよ、、、!!」
バスに乗る、目的地にたどり着く、水を買う、日本だったら当たり前のことだけど
一人で海外も行ったこともなく、スマホもちゃんと使いこなせない母にとっては、不安と緊張の大冒険だったかもしれない。
母、がんばれ〜!!
まだあまり楽しむ余裕はあまりないみたいですが、日々奮闘しているようです。
面白そうなお店や美味しそうなものがあるみたいだけど、
寄り道する心の余裕はなく、脇目も降らず学校から家へ直帰する母。笑
きっと慣れたら楽しくなるはず!
(はじめてのおつかいを見ているような気持ちです、、、!!)
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