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実際どうなの?サンフレチケットの賛否両論について解説と考察

みなさんお疲れ様です。

今回、サンフレッチェ広島(以下、サンフレッチェ)が新たに導入したチケットシステム『サンフレチケット』についてメリット・デメリットを含めて考察していきたいと思います。

システム導入の経緯

昨年までサンフレッチェ主催の公式戦のチケットは、Jリーグチケットで購入することが出来ました。しかしなぜ今季から独自のチケットシステムを導入したのでしょうか?

これは恐らく、新たなホームスタジアムである「エディオンピースウイング広島」(以下、Eピース)の座席種が関係していると考えられます。Eピースの座席の種類は実に42種類となっており、家族などでも楽しめる非常に魅力的な席が存在しています。一方で、Jリーグチケットの販売形態ではこの種類の多さに対応できなかったものと考えられます。

で、実際このシステムどうなの?

ここからが本題です。実際サンフレチケットを使用してチケットを購入した筆者の個人的な感想ですが、現在のチケットシステム自体は安定しており、使いやすいと思います。一方で、改善が必要な部分もあるのも事実です。
こけら落としとなるプレシーズンマッチのガンバ大阪戦のチケット販売から順を追って解説していきたいと思います。


vsガンバ大阪(こけら落とし)のチケット販売

こけら落としの試合のチケット販売は1月23日にシーズンチケット購入者を先行として始まりました。しかし、まあ予想はしていましたがサーバーがダウンしてしまい、1月26日に延期される事態となりました。これを受け、サンフレッチェは、システムへのサーバー負荷対策として、チケット購入前の仮想待合室システムを導入することになりました。

仮想待合室システムについて

これは、JALの搭乗券購入などでも導入されているシステムです。購入時間帯に、この仮想待合室にアクセスしていると、ランダムで整理番号が付与され、番号の早い方から順に購入サイトにアクセスできるというものです。

サーバー負荷対策としては、これは良いシステムだなと思いました。
ただ、整理番号が完全ランダムになってしまうので、正直運ゲーです。
早いと2,3分、遅いと15分以上は仮想待合室で待たされるようです。
少しでも仮想待合室に入るのが遅れると1時間以上待たされることになります。

このシステムが導入されてからは比較的購入自体はスムーズにできるようになった印象です。シーズンパス購入者のチケット購入も順調に進んでいたかのように思えたのですが、

ここで事件が発生します

なんとシーズンパス購入者以外でも(無料会員を含む)一時的にチケットが購入できてしまったのです。
これはまずいですね。もちろん購入者のモラルも問われますが…
システム上の対策はすぐにされたようですが、結果的に社長名義での公式謝罪文がリリースされる事態にまでなってしまいました。

色々ありながらも、これ以降はシステム的なトラブルはほぼなかったかなと思います。会員先行も順次行われていき、完売となりました。


開幕 浦和戦のチケット争奪戦

2月2日より、Jリーグ開幕となる浦和レッズ戦のチケット販売(プレミアム会員先行)が開始されました。仮想待合室システムの導入もあり、ここの購入もスムーズに進みましたが、想像以上にこの段階で席が埋まってしまいました。1会員あたり6席まで購入できるためだと思われます。詳しく後述しますが、6席も購入できてしまうのが転売の餌食になってしまっている可能性もあります。ここは正直、購入制限4席まででもよかったように思います。

となると当然、レギュラー会員以下の他有料会員でも購入できない人が出てきます。ただここに関しては仕方ない面があるかと思います。
勿論全員がチケットを購入できるわけではありませんから、

「全員プレミアム会員になれっていうのか!」
「一般会員でも買えるように公平にしてほしい」

こういった意見は、この試合に限って厳しいことを言いますが、お門違いです。
新スタジアムの開幕戦のプレミアチケットを簡単に取れると思わないで下さい。

商売のやり方としてはこれで正解です。お金を払っている人が優先的に取れる、こういった差別化は非常に大事です。

しかし、ここで最大の問題が出てくるわけです。転売問題です。

転売問題について

サンフレッチェがこれから人気チームになり、チケットの完売が出てしまう以上ここは避けては通れない問題です。
これまでサンフレッチェの試合はエディオンスタジアムではチケットが完売することなどほぼなかったため、この問題とは無縁でした。

実際、こけら落としのガンバ大阪戦、開幕の浦和レッズ戦での高額転売はすでに多く発生しています。

サンフレッチェの公式声明としては以下の通り

転売の確認がとれた場合には、返金を伴わない当該チケットの無効化のみならず、返金を伴わない会員資格の無効化および強制退会処分、当該チケット購入者が保持する全てのチケット(シーズンチケットを含む)の返金を伴わない無効化措置等を講じてまいります。(※一部抜粋)


早いうちにこの声明を出した対応自体は良かったと思います。
問題はどうやって転売した席をあぶり出すかです。
正直これに関しては、かなり難しいと思っています。

転売サイトに席番までご丁寧に書いてくれてる馬鹿でもない限り摘発は困難かと思います。自由席なんてましてやです。
じゃあ記名制チケットにして入場時に1人1人身分証確認しますか?
そんなに人は捌ききれません。
ちなみにこれはJリーグチケットだったとしても同じで、サンフレチケットが悪いという事にはなりません。チケットシステムへの批判はお門違いです。

恐らく会社としての対策はかなり限られてくると思います。
転売されたチケットは買わない、これに尽きます。

※余談
ちなみに2月6日現在、サンフレチケットにはリセール機能がありません。リセール機能は、何かしらの用事で行けなくなった際に、公式に転売できるといったシステムです。これはJリーグチケットには搭載されています。
勿論、リセール機能があったとしても高額転売が無くなるわけではありませんが、独自のチケットシステムを導入している以上、早い段階でリセール機能を搭載した方が良いとは思います。

まとめ

賛否両論あるサンフレチケットですが、現状システムとしてはそこまで悪くないとは思います。
改善の余地があるとすれば

・購入枚数の制限
・リセール機能の搭載

この辺りでしょうか。

新スタジアムの開幕戦ですし、いい意味でも悪い意味でも話題になるのは当然ですかね。
夏ごろにはチケット戦争も落ち着いてきているかなと思います。
ちなみにサンフレッチェ広島レジーナの試合も3月からはEピースでやるのでみんなで行きましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
開幕戦楽しみです。




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