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昭和餘年の出來事

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昭和餘年という架空の年の出來事。嘘も本當も此處では何も差がありません。
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煙草の味を知りたがる人には、煙を吸い込んだ時に接吻してあげれば良いんだね。さう云つて僕は甘ひ香りの煙を吐きます。

猫は大事な家族だから。

ねこ生後2ヶ月ほどの子猫を里親さんから引き取って、自分の猫として飼い始めた時、 「この子が生まれてきてよかったって思えるような育て方をしたい」 と考えた。ペットは大事な家族だから。 その結果、猫は比較的のびのび育ったように思う。勿論しつけはしつけとしてしっかり行った。 僕になついた猫は、僕が出かけようとするといつも全力で阻止をした。 そのたびに僕は真剣に猫と話し、時には真剣に喧嘩をした。 猫と喧嘩して僕は確か3回ほど泣いた筈である。 「この子が生まれてきてよかったと思

中學生だった僕が漫畫家になろうと思った理由

ふと思い出したので、氣持ちの整理の爲にもつらつら書いて行く。 11歲、12歲の頃は小說家になりたかった僕だが、中學生の頃にガロに出會ったお陰で、漫畫家になろうと決意した。ガロのような漫畫なら、自分が表現したい事が漫畫でも出來るような氣がした。 それと殆ど同時期にエヴァンゲリオンに出會い、アニメ表現の可能性って凄い!!と思い、その後スクエア系RPGにハマり、長野まゆみにハマり、ロミオの靑い空にハマり、タクティクスオウガにハマり、白泉社の漫畫を讀むようになり……高校生になる頃

今こそ熱弁! 雇用されるメリットを語る!

ここ10年くらいずっと「フリーランス最高!」「フリーランスになろうや!」という話をよく聞きますが、ちょっと待って。 果たして本当にフリーランスは最高なのでしょうか。 というわけで今回は、正社員、派遣社員、契約社員、アルバイト、パート、そしてフリーランス(文筆業)を経験した私が雇用されることの素晴らしさとメリットを語っていこうと思います。 \ここがすごい雇用される側/1・トイレ休憩の間もお給料が発生している! 2・「ふぅ」とお茶を飲んでいる間のお給料が発生している! 3・病

占いしか出来る仕事がなかった。

「占いやってます(キラキラ)」と書けば、占いが好きでやりたくて仕方ない人だと思われるし、占いの仕事の愚痴やぼやきを書いたらむちゃくちゃ苦悩してしんどく苦しみながらやっていると思われるし、なかなか難しいなーと思う。真相はそのどちらでもない。一面的な答えをすることしかできないのなら「その中間」と言ったところだ。 占い師の仕事をやってるのは他にやれる仕事がないから。 正直言って消去法で選んだ仕事だ。 体が弱いから立ち仕事は無理。 パニック持ちだからいつでも水が飲める環境じゃな

昭和四年のモダンボーイになりたい。

結局、小6の最大尖りストイックだった時に、モダンボーイになりたい、40歳くらいになったら髭の似合う立派な紳士になりたいと、思っていたので現在41歳の自分は、そこに戻ってゆくのだと思う。人は12歳の時に好きだったものは一生好きだと聞くし。 そんなわけで、今年は昭和四年のモダンボーイかそこそこの紳士を目指したい。似合う範囲でそんな服を着ていきたいな。 恋愛が他人事だったあの頃に思っていた「恋愛関係でお金を貢ぐとかありえない。金銭を要求されたら、そこには愛はないだろう。自分には理

「あ、男に戻ろ」と思った話。

おっとが作るお弁当の方が「お母さんが作るお弁当」っぽくて、わたしが作 るお弁当の方が「お父さんが作るお弁当」っぽいなぁと思う。 おっとは色のバランスを考えて綺麗に入れるし、わたしはとにかくぎゅうぎゅうに盛って入れる。色とかは揃えばラッキーという感じで。 自分の弁当に至っては、冷凍唐揚げとお米のハーフアンドハーフだったし。 夫の当初の自分の弁当は10品目くらい綺麗に入ってた気がする。 弁当に限らず、子供への接し方も一般的なイメージの父母逆だなぁって思う。夫の方が細かく気がつ

一人称を変える話

前回までのあらすじ 自分の性自認が男子だということに僕は漸く気がついたのだった そういうわけで、自分が男だということに気がついてから、まずは下着から男物に変え、次に服や髪型、カバンなどを変えていって「自分に戻ってきた」感の中で過ごす日々だった。のだが。 ここはやっぱり一念発起して、現実社会での一人称も「僕」か「俺」あたりにしないと完成しないなあと思った。 本当の自分。本来在るべき自分の姿は。 「男に戻る」ことですべてがぐんぐんいい方向へ向き始めた。行動に躊躇いがなくな

僕は痛みを忘れて生きているだけ。

小説を書いている時は全て忘れられるけど、小説を書いていないから全て思い出してしまう。 確定申告や仕事の事務処理等々で全然小説が書けてない。「あ、今日何か書かないと発狂する」と思った日は数行書いて気持ちを宥めているけれど。一度書き始めてしまうと書き終わるまで止まらないというか止まりたくないので簡単にスイッチをONにすることもできないのだ。 僕にとって小説を書くことは癒しで快楽で宇宙を感じる第七チャクラでとにかく全てが極彩色に輝き出す極楽装置なのである。 だからそれがない生活

まあまあミニマリストだった僕のくらし。

★ 思えば「ミニマリスト」という言葉ができる前からものを極限まで減らしてシンプルな生活を営むことを目標としていた。 そもそもは開運したかったことが始まりだった。 運気を上げたくて、いや、彼氏が欲しくて恋愛運をあげたくて風水を始めると「掃除・いらないものは減らす・壊れてるものは直すか捨てる」という教えで、それを徹底的にやってみると出会いは増え彼氏はできいつも何となく恋の匂いがあるような状態に持っていくことができた。 掃除の重要さといらないものがない生活の大切さを身をもって知っ

本を捨てるコツ。

本を捨てるのってみんなとても迷うようだけど、僕はむちゃくちゃな捨て祭りをした時に、本を捨てるための基準をみつけました。おかげで、かつての文学少女、現小説描きな僕でもたくさん手放すことができましたよ! あまり同じ視点を持っている人を見かけない気がしたので、その方法を書いてみようかと思いました。 ★読み終わった本。 1・読まなくても中身を思いだせる本は、ちゃんと自分の血肉になっているので、本は処分する。 2・読んだはずなのに中身を思い出せない本は、自分の養分になる内容じゃな

ぼくのミニマルライフになくてもいいもの

前回のまあまあミニマリストだった記事を、結構読んでいただけたので 需要があるのかなあということと、「あ、これ書き損ねてた」というものがあったので、自分なりに物を持たなかった時のことを書いていきます。 今はパートナーも一緒に家事や家のことをやってくれる人なので、彼の意向も汲みながら家のものは整えているので、あの頃よりはものは多いのですが、僕的には必要なかったなあというものを報告していきますよ! 1・三角コーナー これはいらなかった。三角コーナーじゃなくて、流しの受け皿って

僕が男に戻ってから。

みんなが思っている以上に多分、ぼくは”男”でもう女には戻れないなって思ってる。一ミリたりとも。 *生生しくなるから余り言ってないけど、そもそも性癖やなんかを突き詰めた結果に見つけたこの性自認なのだ。 社会での立ち位置だとか女としての義務やなんだとか……そういうところではなくて、シンプルに「ちんこで人間関係を作りたかった」ただそれだけなのだ。ちんこを使って愛する人とコミュニケーションを取りたかったのだ。そしてそんな風に満たされた自分として、社会と関わりを持ちたかった。 それだ

創作録:すすんでいくこと。

創作活動上で落ち込むことがダブルパンチで続いてダメージを受けていたのだが、そろそろ蹲ってばかりでも不可ない、立ち上がらなくてはと思っていた処で友人から作品を大層褒めてもらい中々に染み入った。それは以前からその友人が褒めて呉れて居た物だったけれど、此のタイミングで改めて来るとは。もういいよ、進んで善いんだよというメッセージのように感じた。加えてもう一つだけ救いに成ることも重なった日で、ああ僕の才能を信じても良いのだなと思った。 創作をすることの最初の動機は「自分のため」。自分