漫画本の予約

先月、子どもに『鬼滅の刃公式ファンブック第二弾 鬼殺隊最終見聞録』が発売日に欲しいといわれた。『鬼滅の刃ファンブック』の第一弾はすでに購入して持っていて、鬼のような小さなフォントでぎっしり情報をつめこまれていて、私も楽しく読ませてもらったため、その第2弾の予約に同意した。発売日に受け取るならAmazonもいいけれど、ちょうど平日だし、勤め先近くの本屋で受け取ろうと予約に行ってみた。サービスカウンターの店員さんとあれこれ話し、「当日入荷する冊数が分からないため、入荷次第ご連絡差し上げます」と告げられた。予約時点では発売日に手に入れられるかは分からないものらしい。すでに数人予約がはいっていること、わたしの予約順番では手に入れられるか微妙なこと、最後に「もし入荷数が足らず、発売日にお渡しできない場合は、申し込みをキャンセルすることも可能です。」とも教えてくれた。発売日に、「すいません、入荷数が足らず…。」という連絡だったら、その予約はキャンセルして、帰りに別の本屋でみかけたらそこで購入していただければ、とまで言ってくれた。現時点で、予約数は1から5の間ではなく、10よりは少ないらしい。果たして『鬼滅の刃ファンブック』は何冊入荷するのか。私の住んでいる地区は子どもが多いから、『鬼滅の刃ファンブック』を手に入れるのは難しいかもしれない。もし、運よく入荷数がわたしの予約の順番まで足りたら、あちこち本屋を探し回ることもなくなく、ただここに受け取りに来るだけでよいではないか。心を決めて予約をお願いし、複写の紙に連絡先を記入して帰った。

発売日、昼前にスマホへ着信があった。昼休みにかけなおすと、明るい声の女性が、「入荷しておりますのでお受け取りをお願いします」と教えてくれた。この2日前、朝の情報番組で、『鬼滅の刃公式ファンブック』に書き下ろしの漫画が入ることが紹介されていたから、出版社があらかじめ大目に刷って、本屋も多めに仕入れてくれるかもしれないと予想していたが、夜、本屋に向かうと、話題の本のコーナーにこのファンブックは積まれていなかった。サービスカウンターで予約表をわたし、本を受け取る。ビニールにつつまれた漫画本。地下の漫画本売り場にいけば、『鬼滅の刃公式ファンブック』の話題がバーーンとでているのかもしれないが、この1Fフロアではなんの熱も感じなかった。発売日に手に入れられて、子どもには喜んでもらえるはずと思いながら会計を済ませた。


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