お肉の思い出

「牛の切り落とし、300グラムで。」創業祭で賑わうスーパーの特設量り売りコーナーにいた女性に頼む。量りにお肉をのせた店員さんが「370グラムでもいいですかぁ?」と大きな声で確認する。70グラムも多い。「いえ、300グラムで。」と軽量化をお願いすると、少しお肉を落とし、「320グラムでもいいですかぁ?」ときた。300~310グラムあたりが希望だけれど、なにせ特売日で混んでいる。仕方なく手を打った。

以前、別のお肉屋さんで、「お肉300グラム。」とお願いしたら、一回の計量でピッタリ300グラムと表示が出たことがあった。今まで何回も買っているお店だったが、ピッタリは初めて。店員さんは嬉しそうに笑い、こちらも笑った。今年始め、そのお店がはいっている店舗の閉店が決まり、夏にはなじみのパートさん全員いなくなってしまった。代わりの女性にお肉の計量を頼むと30グラムぐらいずれていた。ちょっと恥ずかしそうにお肉の量を調整していた。

「美味しくお召し上がりくださいねー。」と、さっきの320グラムを渡された。オーストラリア産。あのお肉屋さんで売ってたオーストラリア産牛肉は、パサパサしてなくて美味しかったなぁ。みんなどこかで元気にやってるだろうか。

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