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東京大学生産技術研究所展示「もしかする未来」感想

骨折した足を気合いで治し、1週間でギブスを外してもらうところまでやってやろうと思い午前中に病院行って、午後から東京行ってこようなどと考えていたのですが出鼻をくじかれました。

なんとギブスが取れなかったのです・・・・!泣
僕の予定の全てが壊れました。。。ギブスしたまま東京を徘徊しないといけなくなりました。

そんなTHE・怪我人!!みたいな状態のまま僕は東京へと旅立ったのでした。。。

■展示「もしかする未来」とは?
この展示は東京大学の研究所機関が研究所ごとにテーマを持って先端の研究を行なっている私たちがこれから起こるかもしれないまだみぬ未来を想像するとしたらこんなことになるんじゃないか?

という未来予測を基にした企画、展示会でした。

そんな中で大まかにカテゴリを分けると、3Dプリンタ(素材、空間、建築、医療)、レアメタル、生物(神経、細胞、人工知能)、人工知能開発(生体感知、空間超越、海洋利用)とかそんな感じだった気がします。

こうしてみると相互作用しまくってるので、もうカテゴライズが無意味になってきます。(生物でも人工知能作るし、3Dプリンタ活用は全分野で必要になる。)

この中で気になったいくつかをピックアップしていきます。

■バイオベースの人工知能
今まで、人工知能というのは当たり前に半導体がベースになっていました。これは機械は半導体を枢軸に機能性が連携していくイメージです。しかし、今回のもしかする未来では新しい人工知能のあり方を示しました。

それがバイオベースの人工知能です。
どういう仕組みかといえば、そもそも機械が動く仕組みと人間が動く仕組みってニアイコールでニューロンから電気信号を伝達して記憶や情報伝達を行い生物活動をしているのが脳みそで、それが機械は半導体に切り替わってるだけらしいです。(専門ではないのでそこまでロジカルに理解してない。)

だから、半導体じゃなくても培養した細胞使ってバイオベースの人工知能作ればいいじゃんって話だと思います。

じゃあ、バイオベースと半導体ベースは何が違うのでしょうか?
まず半導体は自己発展をしません。つまり、ソフトは進化しますが、ハード面が進化しないんです。なのでバイオベースは形状やCPUなどの中枢機能でさえ(人間のように)進化していくことができるということになります。(しかも個体性を持って)(細胞とゲルを使った人形をいく作って、同じ環境においておいてしばらくすると細胞の遺伝子情報の影響で個体差が出るって実験を同会場でしてました。)

つまりこれからくる未来は何かと想像すると、例えば子供に最新のバイオベース人工知能付きランドセルを買ってあげたとしたら、、、

1年生の時はサイズが合わずに使いにくかったが、ランドセルの細胞自体が進化し、徐々にその体にフィットしていく。さらにその子の特性に合わせて材質も変わっていく。その子の場合、ランドセルを雑に扱う傾向があるので外側の革が非常に硬化する進化を遂げた。

また、小学校で習ったプログラミングで子供自身がプログラミングし始める。家に帰って専用のボックスに入れておけば自動で明日必要な教材の入れ替えが始まる。しかし、それは自分でプログラミングしないとできないようになっている。

ロジカルに想像しないといけないのだ。しかし小学1年生の彼がそんなこともできるはずがなく先生や親に教えてもらいながら四苦八苦して挑戦していく。

いつか5年生のお兄ちゃんみたいにスマートなランドセルを作ってみたい!そんなことを夢見ながら今日もその子は学校に行く。


そんな未来も遠くはないのかもしれない。


■想像的未来生産物に対する3Dプリンタ活用

3Dプリンタという言葉はもう珍しくもない。しかし使っている人をほとんど見たこともないだろう。3Dプリンタ自体に未来性を感じるがそれ自体を使いこなす想像力が足りていないのだ。

そんな中で東大生は建築物に応用した。
単管を今あるアダプタでは作れない形を生み出し、簡易建築物を作り出すプロジェクトを行なっている。このプロジェクト自体はそんなに魅力的ではなかったが、ここから3Dプリンタの存在意義が見える。

3Dプリンタが作り出せるものはサイズが小さい。だから制作物のメインになることは難しい。(小さいものならメインになる)

3Dプリンタは大量に素早く作ることには向かない。だから既存の組み合わせ時には生かされない。

この二つから既存のメインになり得る要素を今までにない活用をしようと思った時に3Dプリンタは潤滑剤として活用できるということになる。


東大生はこの展示で単管を直角、水平に使う必要はないということで3Dプリンタを使っていたのだが、パーツがなくて作るのが難しいというものの時に活用できるのであろう(当たり前)

そんなことを書きながらふと気付いたのだが、アンティークの機械(車とか)をなおすときに使えるんじゃないかと思った。。。

■ITによる空間超越実験
これは東京にいるのに長野にいるような感覚をもつために技術を使った実験。五感に作用させて空間を超越する技術がこれから生まれるということが展示で言っていたのですが、今回の展示で技術的な新しさというものは特になかった。


しかし、僕らのシェアハウスでも同様の実験はしてみようと思っていて、通話ソフトを常にオンにして各コミュニティをつなぐことができたら違う空間なのに同じ空間にいるような感覚を持つことができるんじゃないか?という仮説のもとで実験をする動きがあった。

この実験の先にあるものは完全なる空間超越になると思うので僕らも引き続き実験していきたい。

■最後に
完全なる備忘録として書いたので読みにくいかもしれませんが、ざざっと書きました。このままいくと想像力のない人は社会にどんどん取り残されていくし、想像をする時間を意図的に作らないといけないんじゃないかなーって思います。(想像って結構大変)

ありがとうございます!引き続き頑張ります!