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小学生の頃の将来の夢


小学6年生の頃、金曜ロードショーで
「LIMIT OF LOVE 海猿」がやっていました。

海上保安官の格好良さ。
海の中への憧れ。
仙崎の絶妙に嫌な人間だけど、時より見せる
仕事とちゃんと向き合ってる感。
シンプル加藤あいの可愛さに魅せられた僕は
海猿にどハマりしました。

海猿に魅せられたのは僕だけではありません。
次の日学校に行くと、友達も僕と同じ目をしていました。
そして、僕たちは誓いました。
一緒に海上保安官になろうと。
僕たちが友達からバディーになった瞬間です。

それから、学校が終わる度に友達の家の前で
訓練(腕立て×20、腹筋×20、背筋×20
坂道ダッシュ×10)を行いました。
その事がクラスメイトの耳に入り、
みんな応援する様になってくれました。さらに、
先生にも知られ「海上保安官になるならご飯もっと食べないとな!」と給食の余ったおかずをもらっていたりしました。今思うと、子供の純粋な夢を利用して残飯処理をさせられています。
けど、あの頃の僕は先生やクラスのみんなが
応援してくれていると思い、とても嬉しがっていました。

そんな日々を過ごしていると小学校を卒業する時が来ました。
うちのクラスでは卒アルの後ろにある
アンケートコーナーでその人について
クラスのみんなに答えてもらい、一番多い意見を記載するというコーナーがありました。

その人の良いところ
その人を動物で例えるなら
将来なりそうな職業?
などがありました。

僕はみんなが自分にどんなイメージを持っているか楽しみにしていました。
そして、今でも鮮明に覚えています。
僕の将来なりそうな職業の欄に
サラリーマンと書いていました。

クラスの半分以上が
「お前は海上保安官にはなれない」
と思っていたのです。
あんなに応援してくれていたのに。
それから僕は人に応援されたり、褒められたり
してもリップサービスだろうと心の底から
喜べなくなりました。

そんな僕は今、芸人を目指してします。
サラリーマンと答えたあの頃のクラスメイトよ
残念だったな、お前らは人を見る目がない。
そして、バディーだったA君。
今どこで何をしているかわからないが、
今でも僕はバディーだと思っています。



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