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嗚呼素晴しきかな、推し活

 今、この時代に生まれて良かったこと。

 それは、年齢、性別に関係なく、いつでも二次元の事を「好き」、と外で公表できること。

 私の場合、10代の頃から20代まで、アニメのキャラクターが好きであったのだが、ちょっと前までは、大人になるとアニメが好きというのは、何となく良くないという世間の目を気にしていた。


 時は、あの「萌え」の時代。この時は既に、大人の女性でも、アニメや漫画が好きと堂々と公表できるようになっていた。しかし、まだ、私の中では、何かしら自分がアニメのキャラクターが好きと言うのに抵抗があった。

 堅物な私の常識が変わったのは、市内のアニメイトにふらっと立ち寄った時のことである。当時のアニメイトでは、爆発的な人気となった『鬼滅の刃』のグッズで犇めいていた。
 10代や20代の男女もいたが、気になったのが、3、4人のご高齢の奥様グループ。一見すると、お孫さん(失礼なことを申し上げる)、もしくは知り合いのお子さんにプレゼントするのかなと、少し見ていたら、
「この○○くんのグッズもう、私持っているし。」
「これ、かっこ良くない?買おうかな。」
「あ、こんな新しいものも、でたんだ。」

 会話、グッズを選ぶ真剣さ・・・。誰かへのプレゼントではない。
自分たち専用のグッズを選んでいる、と私は直感した。
 無論『鬼滅の刃』が世代を問わず人気があったことは知っていたが、恋する乙女の如く、真剣にワクワクとグッズを選ぶ奥様グループを目の当たりした時は、衝撃的であった。

この衝撃後、私自身の中で、それまで自分で自分を縛り上げていた好きなものに対する思考が、緩んでいった。

 この緩みのおかげで、私の内心は、急激な変貌を遂げる。


 まず、以前から気になっていたゲーム『龍が如く』で、キャラクター香水が発売されると知り、躊躇なく購入した。(げーむはしないのであしからず)
香水や香りに目がない私にとっては、貴重な品物である。

キャラクター香水の存在自体は知っていたが、まさか、気になるキャラクターの香水を買う日が来るとは思いも寄らなかった。
(発売当日は、お店で購入するつもりで、開店時間前から、ドンキホーテの入り口で待ち続けて購入した経験も初めてだった。)

 次に、ぬいぐるみが発売されると知り、これもためらず購入した。アミューズメント商品で、私の住む地域では手に入ることが難しい品物は、メルカリで購入した。これも、私にとっては、また新たな経験である。

推し活にどれくらい金銭をかけるかは、個人によって様々であるが、私においては、なるべくお金をかけすぎないようにするため、以上のグッズでひとまず、落ち着いた。

 香水について、香りの調合は、各キャラクターのイメージに沿っていると記載されていたが、実際に嗅ぐと、デイリーで使えるほど親しみやすく、それでいて、何となく品がある素晴しいものである。

 ぬいぐるみに関しては、子どもの時からぬいぐるみで遊んだり、寝る時は必ず枕元に一緒に置いていた存在だったが、また、30代後半で、ぬいぐるみに興味をもつは思ってもみなかった。しかし、このぬいぐるみのおかげで、自分の創作活動にも、良い影響があった。


noteでの投稿もだが、この他にも、ぬいぐるみの写真、所謂「ぬい撮り」を投稿して簡単なメッセージをやり取りするSNSアプリや、最近は、自分のインスタグラムやTwitterでも、ぬい撮りの投稿を行っている。ごくまれに、「いいね」をくれた時は、嬉しさを感じる。

仲良しの図
お正月🎍の準備
🐲謹賀新年🐉

先述したように、昨今は、大人も二次元を愛する文化はあらゆる変貌を遂げて、2023年には、「推し活」という言葉が定着した。

2024年はどのような推し活が流行るのかは不明だが、ひとまず、私は、今目の前にある、推しにまつわる投稿を続けたい。


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