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お湯とキャンドルで萎びたハートをそっとほっと温める。明日からの鼓動のために

今は亡きRyuchell(りゅうちぇる)が、SNSで時々「お風呂に入ることが本当にめんどくさい」という内容の投稿をするのを見ては、いつも共感のいいねをしていた。

これが初めてでもなく、長年フォローしていると結構な頻度で「お風呂がめんどくさい!」という内容の発信をしていた(笑)
日々、心底面倒に思っているんだなと伝わる。

この話からnoteを書き出したのは、何を隠そう、今まさに「お風呂に入るのがめんどくさすぎる」状態だからだ。お風呂に入れば、スッキリサッパリ、もっと気持ちのいい花金が訪れるだろうに。
スマホを見て、置いて、うろうろ。亀を眺めて、うろうろ。なかなかお風呂に入れずにいたら、Ryuchellのお風呂嫌いを思い出し、パソコンを開き筆をとる。


新卒社員の受け入れが始まり、通常業務に加えて研修にあたっている。
最近は副業でも精力的に稼働を始め、やりたいことに向けて自身のプライベートリソースを盛大に注ぎ込み始めた。

自宅でのデスクワークが基本で、体力的な疲労が少ないことが幸いだが、朝から晩までパソコンに向かっているといつの間にか寝ないといけない時間が近づき、あたふたと支度をして(重い腰を上げて入浴もこなし)ベッドに入る日々を過ごしている。


昨年新卒で入社後、私のラインに配属となり一緒に仕事をしている後輩が、今年の新卒社員受け入れプロジェクトを一任されて日々奔走している。
1on1では、プレッシャーに耐えながらも日々精進している様子を鼓舞しつつ、打たれ弱いところもある彼女に「セルフケアをちゃんとするんだよ」と伝えた。これは半ば私自身に投げかけた言葉でもある。

ここ数日間、意識的に大事にしているのが「セルフケア」だ。


このエッセイ↓で以前語ったように、やるべきことが研ぎ澄まされた今、下積み生産モードに切り替えていけいけゴーゴー状態で動き回っている自分。

毎日プライベートの時間までタスクリストと二人三脚。
思考の前に行動をおいて時間を消化していくと、どことなくハイになってきて毎日がクエストっぽくなってくる
悩んだりクヨクヨしてるまもなく「もう寝る時間だぞ!!」となるのでメンタル的には結構ポジティブな状態が続く。はずだった。

が、やっぱりそれほど長続きせずに、この精神状態にガタが来始める。

メンタルおばけ・無限キャパシティの人々もいるんだろうが。
私の場合、多忙ドリブンで駆動している日々の裏側に押し込められた問題意識や寂寥感が、心の中の「開かずの間」でむくむくと成長していることから、結果的に目を逸せなくなってしまった。

パートナーも多忙の人で、生活時間が合わないこともあり、(同居してるのに)4月に入ってから一緒に食事できたのがおそらく1度か2度くらい。起きて顔を合わせている時間は数時間といったところだろう。
「開かずの間インマイハート」に溜まったネガティブが限界に近づいた時、パートナーに「疲れた。一緒に遊びたい」とLINEを送ると、条件反射のスピード感で涙が溢れてきて、自分でかなり驚いた。
悲しいとか、感情的な反応に無自覚だったのに、身体が先に反応したからだ。

これがきっかけでだいぶ限界だったことを知る。
多忙につけこみ自分自身のことをおざなりにしすぎた。
セルフネグレクト状態だったことに気づいたのだ。


ここで危機感を持ってから、脳内の掛け軸を「時短」から「セルフケア」に掛け替える。「開かずの間インマイハート」も、この際大掃除だ。

具体的には、以下のように行動した。

  • 食事に時間をかける:準備もなるべく端折らずに、自分のために野菜を切り調理をして、自分のための素材を美味しくゆっくりいただく。

  • 早く寝る:早起きばかりを求め、寝る時間は変わらないからどんどん疲れていった。早く寝て、起きられたら早く起きればいい。

  • 寝る前に日記を書く:疲労感や寂しさなど、ネガティブを言語化して精神的なデトックスをする。もちろんポジティブも。喜ぶべきことはちゃんと喜ぶ。

  • 後回しでいいものは後回しにする:目の前の亀や植物など、愛するものを愛でる時間にする。

  • 人に会う時間を惜しまず、会話を楽しむ:実家の親や妹と花見に行った。


おかずを作り置きして出社日につめたお弁当
さっぱり要員のレモンスライスには、自分へのおもてなしの気持ちを込めた


自己分析/セルフマネジメント/アイディア蓄積の目的で2月末に買った『ほぼ日手帳』(4月始まり) 
3月いっぱいマンスリーを使い倒す準備期間を経て、4月1日からデイリーページを埋める日々
120センチ水槽に棲む愛おしい生き物 わりと目があう
水を換えて清流に入れるとわかりやすく喜んでたくさん動く。とてもかわいい


だんだんと、穏やかな気持ちで「忙しさ」を受け止められるようになってきた。我が精神のキャパを過大評価していたことを知る。
自分、まだまだです。

フルスロットルで何かに打ち込むのは大いに結構。
だけど自分自身がブラック企業ではダメ。ワタシプロジェクトを支えるスタッフであるココロやカラダに、しっかりとした福利厚生を与えましょう。

……まずはお風呂に入りましょう。

P.S.湯を張って灯りを消してキャンドルを灯してヒーリング音楽をかけると、「リアルガチセルフケア空間」が爆誕するよ


*そのうち扱いたいテーマ メモ

  • セルフケアと政治参加 本来矛盾すべきでないもの

  • 同世代のアイドルだったRyuchellと大好きなPecoちゃんと、二人のパートナーシップの話

  • 「がんばる」を論じる:コテンラジオ『日露戦争』編 感想レポ

  • スッポンマイライフ 


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