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日記

今日、去年の春と全く同じ時間割を組んで、講義名を見るだけで鬱へと潰れていった過程を思い出してしまい気分が悪くなった。環境に恵まれ意欲的に授業を受けれていたのが一転してドン底に落とされたあの感触、好奇心が突如としてただの重たい鉛色の義務感へと変わった虚しさ、どうしていいか分からないまま泣き続けて壊れていく日々、全部嘘であって欲しかった。生きている限りあの日々は二度と記憶から消えないのだと思うだけで死ぬのには十分過ぎる理由になると今でも思う。何も呑み込めず受け入れられず泣いて泣いて時間だけが過ぎていって季節はいつの間にか梅雨へと変わり、通学途中大雨の中傘を持つ力を失って道路に倒れ込んだあの瞬間まで、また一日一日思い出しながら生きていくのだなと思う。名古屋のこの部屋から大学までの往復の道のり、泣いていない時間の方が短かった日々、近くに打ち明けられる友達もおらず、ずっと思い続けていた恋人に突如として会えなくなり突き放され、部屋で一人泣き続けていたあの梅雨の日まで
思い出なんて消えてしまえ

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