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③日本に生まれたことに感謝しながら夢を叶え始めたワナビ達と再会したらバカでかいタンに喉を詰まらせて死にかけた話

これ以上でもこれ以下でもない。

話したところで陳腐なことにしかならない。

それでも詳細を語ろうと思う。

なぜならそれが僕の使命だから……

・注意

くそみたいな序文で幕を開けた今note記事ですが、端的に言えば以前に会ったラノベ作家ワナビ達ともう一回会ってきた、という話です。
(以前の記事はこちらこちらを参照)

上記の記事は別に読まなくても問題ない、というか知ってる人(僕の知り合い)は読まなくてもわかるし、知らない人(他人)はたとえ読んでもわからなくね?という感じです。
オフチョベットしたテフをマブガッドしてリットにする様子を見せられてもねえ?という話ですよ。え?そっちの方が余計にわからない?じゃあパルスのファルシのルシがコクーンでパージでもいいぞ。
……こんなこと言ってるけど、FFシリーズは零式しかやったことがありません。アッ、ごめんなさいたたかないで……

・はじめに

ということで、にのまえ あきらです。

エンタメの作家を目指してなんやかんややっております。

➁の記事で、ブランコを真夜中に一人で漕ぐのにハマりだしたと書いた僕ですが、なんと約三年と半年たった今でも続いています。はやく通報された方がいい。
とは言いつつ、幸いまだ職質はされていません。公園を抜けようと足を踏み入れた人がその場で踵を返したことは何度かありましたが。あれ悲しさと謎の優越感が同時に得られるなかなかない体験ができますよ。

そんなこんなで身体の方は健康にやっております。新型コロナウイルスにも罹ることなく、ここまでやってこられました。精神の方はちょっと崩してしまい、ここ二年ほどなかなか上手くいきませんでしたが、意地と気合と根性で先日の第三十回電撃大賞に新作を応募することができました。都合にして十六か月かかりました。しかもそのうち最後の三万文字は最後の二日で書いています。新作応募するたびに毎回似たようなことやってんなこいつ。

・かくしてD.S.は記された

※D.S.:ダルセーニョ。楽譜上におけるセーニョマークの記された位置まで戻る、という意味。

僕は知り合ったワナビ達の中でも特に仲の良い(以前の記事で会った人たちのような)人たちに誘われてディスコードのグループ(名称:賞金でお肉を奢りたい(仮))に入れていただいているのですが、いつからかそこのメンツで決まりごとのように言い合っている言葉があります。

「受賞した奴が賞金でみんなに焼肉おごろうぜ」

たぶん、前回の集まりの後に自然とみんなが言い出したことだと思います。”次集まるときは、誰かを祝うために集まりたいよな”という。
これはどこか先の荒野を目指す僕たちの道標であり、誓いでした。

けれどそんな冗談交じりに言い合っていたことが、冗談じゃなくなったのは2022年9月30日。



前回のワナビ会を企画してくれたなにがしさんがGA文庫大賞の前期で入賞したのです。なにがしさんがどんな人かというと、ロリコンを公言する妻子持ちのエリートリーマンです。昨今の時世的にこの紹介の仕方だと風評被害と言われる可能性が日に日に高まっておりますが、俺は負けねえ。

そして受賞の報を聞いた賞金でお肉を奢りたい(仮)のメンツ(以下:肉メン)はてんやわんや。おめでとうおめでとうと声をかけ、ついに焼肉かなうときがきたのかと大騒ぎしました。

なにがしさんは電撃大賞をメインに応募しており、それ以外の賞には昨年までほとんど(というか長編は一切?)応募したことがなかったそうです。
けれど、肉メンの一人が「なりふり構ってらんねえ」と自作が該当しそうな賞に手あたり次第送り始め、「なにがしさんも出そう」と誘いました。
それを受けてなにがしさんもいくつかの賞にこれまで書いてきた作品を出したところ、その年に受賞したのです。

”そんな出来のいい話があるのかよ”と言いたくなったそこのキミ!


気持ちは分かる――

けどなにがしさんを誘った張本人もその年に受賞しているんだなこれが(テノヒラクルー)

詠井晴佳がどんな人物かというとサブカルと美しいものを愛する令和のエンタメ人間らしい人間です。
ワナビと会った記事note①で会った人です。深くしりたければそちらを読め(熱い他記事宣伝)。


そしてなんとなんと、今年に入ってもう一人肉メンから受賞した方がおりまして、神岡鳥乃さんが講談社ラノベ文庫新人賞からデビューする運びとなりました。
神岡さんについてはぼくの自己紹介記事にて言及しております。
あまりに複数の賞で毎度のごとく高次に残っては最終近くで叩き落されるため二年以上前からみんなで”神岡さんはいつ報われるんだ”と言っていました。報われてくれてよかったです。これからもっと報われてくれ。

そして神岡さんで肉メンのうち3/7がデビューしたということになります。あとひとりデビューしたら半分超えちまうってこれマジ?

「俺たちでラノベ書きの岩倉使節団になろうぜ」 ていう僕の発言が本当になってしまうかもしれん。「そこはトキワ荘だろJK 」という指摘が飛んで来たら「ジェネギャで思いつかなかったわ(笑)」とカウンターパンチを繰り出すつもりです。でもよく考えたら岩倉使節団の方が昔なんだよな……?

そんなことはおいておき、とにかくお祝いだと焼肉会をまたもやなにがしさんに取り決めていただき、5月13日に久々の再会が決まりました。実に3年ぶりの再会です。(しょっちゅう会っていた詠井さんは除く)

「座席的に十人まで呼べるから呼びたい人いたら呼んでもいいよ!」とのことで各々がめいめいに好きな人に声をかけたわけなんですが、なかなか予定が合わず、なんなら肉メンでも神岡さんは都合がつかず辞退。一人は新型コロナウイルスが第五類に分類された日(5月8日)の翌日(5月9日)にコロナに感染するというどうやったらそんなバッドなタイミングでアンラッキーなイベントを引けるんだという感じですが、こればかりは流行り病なのでしょうがない。

・そして当日


ぼくは集合場所に最寄り駅からだいたい1時間弱で着けるため、約束の時間の一時間半前に家を出ようとしていました。

自由を謳歌する若者らしく(精一杯のオブラート表現)午後3時ごろに起床。
ゆっくり時間をかけてシャワーを浴び、外行きの格好に着替え、当日参加するデビュー済みの作家さんにサインをもらうため本の山から該当書籍を10分ほどかけて発掘。そうして部屋の時計を見ればもう出なきゃいけない時間。

いざ出発するべく、スマホと財布をポケットに入れようとして、”その事実”に気づきます。


財布がねえ。




どこにもねえ。



……


…………


………………


……………………………………




財布失くしたーーーーーーーー!!!!!!!!!
うわーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!



正直こんな騒ぎ方はしてません。
あたりまえじゃないですか。
こんなのは創作における味付けにすぎません。
本当のぼくはもっと無様にわめき散らかしてうろたえまくっていました。
だって失くすはずないんだもん。失くした覚えないんだもん。

でもどこにもないんだもん。

いくら部屋の中をひっくり返しても見当たらない。堆積した埃が部屋の中を舞い、焦りと暴れでかいた僕の汗と一緒にキラキラするばかり。あの空気中のキラキラってティンダル現象っていうらしいですよ(天才博士)。

天才博士は天才なので自分の行動を覚えています。
最後に財布を持って出たのは当日の真夜中。午前2時半ごろに最寄り駅近くのコンビニに行ってお菓子を買いに行きました。それ以外は外出しておらず、朝八時ごろに睡眠して午後三時に起床し、今に至ります。
つまり、コンビニに行ってお菓子を買いに行ったわずか十五分の間に財布を落としてしまったということです。

この俺が?本当に?

そんなことがあるのか?

俺を誰だと思っている?


天才博士だぞ(天才博士)。

なお交番に電話したら普通に警察署に届けられてました。
僕がカスです。

そして財布の中身はびた一文とられることなく残っておりました。
クレカもパスモも本人確認書類(保険証とか)なんかも全部残ってました。
ありがとう届けてくれた人。
日本に生まれて本当に良かったと思った。

・いざ集まりへ

なんとか財布を取り戻し、一時間ほど遅れて集合場所である新橋駅へ着弾。
すでに宴となっている会場へむかうべくなにがしさんから送られてきた住所をグーグルマップのアプリにぶち込み、急げ急げとすでにとっぷりと日の暮れた新橋に繰り出した僕は、目を見張りました。

その風景の心躍ることと言ったら、なんと表現すればよいでしょうか。
小学校の帰り、友だちと偶然見つけた獣道を進みだしたときのわくわく感。
初めてプレイしたゲームで、未知のエリアに到達したときの高揚感。

SF小説で幾度となく描写され、脳内に思い描いたサイバー都市の、”あの”感じがそこにはありました。

東京に行ったこと自体は何度もあります。けれど、こんな見上げるだけで首を痛めそうなほどの摩天楼が立ち並ぶコンクリートジャングルに足を踏み入れたのは初めてです。
それも夜。
夜空に溶け込んだビルの航空障害灯が仮初の星座を記し、路地を照らす街頭と車のヘッドライトが交錯するなかを人々が昼間と変わらない様子で闊歩する。

初めて踏み入れた世界に、僕は集合に遅れているということも忘れて歩きながら夢中で写真を撮りました。

歩く足は興奮で勇み速まり、ほどなく目的地にたどり着きます。
が、僕は目的地の前で立ち尽くしてしまいました。


どうみても、ここじゃなくね……?

見た目は完全にその辺のオフィスビルと変わりません。どころかサイバー迷宮(そんなのあるのか)の入口じみた様相を呈しています。
こんなかに焼肉屋があるっていうのか!ええ!?

そう思いながら周りをちょろちょろ歩いていると、看板が目に入ります。

「カレッタ汐留」

ここや……。
集合場所の名前はまさにカレッタ汐留でした。

じゃあ具体的にこの建物のどの辺にあるのか詳細な住所を確認してみると、

”新橋 ~(詳細な住所)~ カレッタ汐留 46F”

””46F””

????????????????

46ってなに?

意味の分からないまま中へ入っていけば、すぐにわかりました。

”カレッタ汐留 スカイレストラン46-47F エレベーター”

まじでこの建物の46、47階がレストランなのか!!!

じゃあ45階から下はなんなんだよと思いながらエレベーターに乗れば、外枠がすべてガラス製。
それが46階まで高速で浮上していくということであり、

うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!

正直ここが一番テンション上がった。

東京ってすげえや!(田舎もん)

大興奮しながらお店の中へ。
一時間遅れの僕を、みんなは快く迎えてくれました。

上記6人。左側奥から深田さん。詠井さん。なにがしさん。右側奥から相崎さん。さだひとさん。星火さん。

遅ればせながら、ここで焼肉会に参加したメンバーを紹介します。

作家さんを紹介しますと、まずヒトデマンこと星火燎原

前回のワナビ会にも参加している彼ですが、この三年の間に「死にたがりな少女の自殺を邪魔して、遊びにつれていく話。」が第八回ネット小説大賞を受賞し、2021年に作家デビューを果たしました。

カードゲームが好きで前回は遊戯王を持ってきていましたが、今回は最近熱いらしいポケカを持ってきていました。

もうひとりが相崎壁際さん。
どうか俺を放っておいてくれ なぜかぼっちの終わった高校生活を彼女が変えようとしてくる」が第十三回GA文庫大賞《ガンガンGA特別賞》を受賞して同じく2021年にデビューしています。

ツイートを見ていると、ラノベの王女様というラノベブロガーによくマシュマロやブログで絡まれている(?)のを目撃します。楽しそう。

《ガンガンGA特別賞》がコミカライズ確約の賞であるため(2022年にGA文庫大賞が改定されたため今はないですが)コミック版も発売されています。作品すごく面白いので皆さんぜひ買ってください。星ヶ崎……好きだ……

そしてワナビのさだひとさんと深田風介さん。リモートで少しだけ参加することになった長山久竜さん。あと僕を含めた合計で8人が参加しました。

ワナビの彼らですが、全員ラノベの新人賞の最終選考まで残った経験のある猛者です。深田さんに至ってはMF文庫J新人賞のチャレンジ賞(雑に言うと惜しかったで賞)を取ったこともあります。

え、僕?
(最終や高次に残った経験は特に)ないです。

何だこの画像と思われたそこのあなた。アイデンティティという曲のMVのサビを聞けば分かります。

話を戻しますと、この時点で聡明なあなたはある事実に気づかれたことでしょう。

そう――――”ワナビの集まりのはずなのに、ワナビより作家の方が多くね?”である。

長山さんがリモートで参加してなかったら作家4:ワナビ3で作家の方が多いのです。/(^o^)\ナンテコッタイ

第三者視点で見れば喜ばしいことのこのうえないですが、内側から羽化していく人たちを見ていると、思うことがないなどとは口が裂けても言えないですよね。

そして待ちに待った肉との対面。

遅れていったため画像は星火さんのを引用させてもらいました。
すっごい美味しかったです(小並感)


これはみんなで乾杯している図

この時、僕はバカでかいタンに喉を詰まらせてリアルに十分くらいトイレで吐くかどうかの食道vsタンの限界バトルをしていました。マジで死ぬかと思った。あんなおっきいタン食ったことなかったんだもんよォ!!(言い訳)

これは肉寿司。

この肉寿司だったり、ダイヤモンドカットなんたらだったりのお高目な肉を頼んだなにがしさんは、それらを僕に多めにくれました。
理由は「脂がきつくて……」だそうです。悲しいね……

「年取るってきついですよね」みたいな感じのことを言ったら「いやぼくは詠井さんと干支が同じだから同い年なんだ」と己が野原ひろしであると暗示をかけ続ける一般男性のようなことを言っていました。虚しくならないか?


そして相崎さんとヒトデマンの著書を持って行っていた僕、無事にサインをもらうことができました。

なおヒトデマンこと星火燎原さんですが、他言語での翻訳本が出ており、韓国では”死にたがり”が大バズして十万部に届きそうな勢いらしいです。

結構な印税が入り、そのおかげでポケカのリーリエを買えた、と言っていました。金額は思わずバカでかい声が出るほどだった、とだけお伝えしておきます。そしてリーリエはすでに購入したときの金額より相場が1.5倍ほどになっているそうです。
小説家、やっぱり夢あるぞ。ポケカ、もはや株だぞ。

そしてGA文庫大賞の授賞式で会った先生との話だったり、なにがしさんの文章を作っている作家について教えてもらったり、グリッドマンユニバースはいいぞとみんなで言い合ったりしているうちに店を出る時間になりました。

出る時に撮った夜景

半分ほどのメンツは二次会のカラオケに消えていきましたが、僕は次の日に労働があったためここで退散。もっと話したかった……

つぎに会うのはいつで、みんなどんなことになっているだろうか。
楽しみで仕方がありません。

みんなの作品百万部売れてほしいなあと思いながら帰りの電車で今回のnoteに書くための事柄をメモしていたら、逆方向の電車に乗っていたことに二十分遅れで気づき、四十分ほど時間を無駄にしました。お前の人生はいつもそうだ。

そんなこんなで、今回のnoteは終わりになります。
また近いうちにみんなに会えたらいいなと思います。

ではでは。


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