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【良い見本を紹介①】 スピードの絶対値が異なる馬はあの部位において他馬と異なる!


昨日の記事「【違いを知る方法】 飛節の構造はスピード能力と密接に関係している!」の中で、

競走馬の能力の大前提はスピードであり、その推進力の源泉となる重要な部位についても取り上げた。

実践の積み方についても紹介したが、そのうちの一つである1歳時点の立ち写真から見極める方法。

出資検討するにはここで判断する必要がある。

さて、下の写真を見ていただきたい。


ロードカナロア

昨日の記事で紹介したチェックすべき重要な箇所において秀でた馬の例である。

1歳時点の立ち写真。

半腱半膜様筋の容量は通常の馬の2倍ある。

これほどの馬はなかなかいない。

カタログでこういう立ち写真を見るとワクワクするものだ。

これだけで走る能力は判断できず、他点を含めた総合評価が必要であるが、

この部分だけでかなりのアドバンテージになる馬体構造である。

さて、本馬の正体は……

誰もが知る「ロードカナロア」である。

現役時代は次元の異なるスピードでGIレースを6勝。

種牡馬として、ファーストシーズンチャンピオンサイアーに輝き、

今年は今のところリーディング3位に位置している(11月5日時点)。

私は産駒をカタログやセリ市で見るたびに、本馬からこの秀でた構造がそのまま引き継がれている馬はいないか探している。

もちろんロードカナロア自身は他の部分においても秀でた能力を兼ね備えているのだが、

この絶対的長所をそのまま受け継ぐことは通常であれば意外と難しいこと。

種牡馬として結果を残しているのは、この部分における他馬にはない強みをしっかり遺伝させている点が大きい。


次回、もう1頭をご紹介するのでお楽しみに!



※作者 一口馬主マスターB
Twitter  → https://twitter.com/onemouthmaster2


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