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今まで通りでは勝ち抜けない馬選びにピリオドを!!


写真などで馬の立ち姿を見て、そして歩様を見て確たる根拠をもって馬を評価できるようになること。

私が本noteやTwitterで発信している意図はこれに尽きる。

競馬全体に目を向けて、少しこの内容からはズレることも発信しているが、基本的には馬選びに参考になることをと思って発信している。

競馬ファンであれば、誰もが一度は自分の眼で自信を持って馬の評価をしたいと思うのではないだろうか。

馬主としても、POGに参加する立場としても。

私は常々そう思い、研究してきた身である。

さて、その取り組みがこれまで以上に活きる時代に突入しようとしている。

来年、再来年と日本の競馬界にとっては大きなターニングポイントとなるだろう出来事が今年起こった。

2大巨頭の種牡馬ディープインパクトとキングカメハメハの急逝である。

前者は今年亡くなる前に限られた頭数に交配しているが、ほとんどが海外のオーナーの繁殖牝馬ということで、実質現当歳世代がラストクロップと考えてよい。

そして後者も今年は交配しておらず、前者と同様に現当歳世代がラストクロップとなる。

馬主にとっては、そしてPOGファンにとっては来年の1歳世代が最後であり、それ以降は2頭の種牡馬の子なしのラインナップから馬を選ぶことが強いられる。

強力な遺伝力を発揮していた2頭の信頼度は世間から厚く、馬選びにおいて、この2頭の産駒しか選ばないといった人も少なくなかっただろう。

2頭の産駒で埋め尽くせば、勝ち上がり率も上がり、上のクラスで走る馬も選べてなんとかなったと思う。

しかし、そんな時代も終わる。

いわば、戦国時代が始まると言っても過言ではないだろう。

実は、この境遇に似たことが以前も起こった。

2002年にサンデーサイレンスが亡くなったときである。

当時のPOG本や馬選びの参考になる書籍はこぞって本馬の産駒を推していた。

本馬の産駒を除いた他の種牡馬の産駒だけを推奨するものはゼロだった。

それだけ馬体うんぬんではなく、父の血に依存した評価をしていたのだ。

もちろん、血統は大切であるが、これほど遺伝力のある種牡馬は二度と現れない。

その後、幸運にも後継馬のディープインパクトが誕生し、1学年上のキングカメハメハの存在にも恵まれ、

2頭の産駒を同様に信頼して選び続ければ全くの外れはないという時代になっていた。

2011年から2018年という8年間もの間を2頭でしのぎを削っていた。

さて、この2頭が去った後、代わる馬はコレという存在はいるだろうか?

堅実性、爆発性といった両側面からロードカナロアの評価が急上昇しており、

ここ数年の産駒の勢いが著しいハーツクライもいるのは確かだが、

人気種牡馬が集中すると、価格の高騰も必須で、

馬主として投資する時に、負担が大きくなるのは当たり前になる。

ディープインパクトとキングカメハメハと同様に信頼がおけるかと言うと今の時点では疑問であり、

全ての産駒が走るわけでないので、いくらお金があっても足りない事態に陥るはずである。

POGファンにとっては関係ないかもしれないが、馬主にとっては大事なことである。

戦国時代ということを先程述べたが、これにより何が大きく変わるのか?

それは、得られる「情報の信頼度」である。

競馬著名人のコメントも、今までよりもアテにできなくなる。

なぜなら、彼らもディープインパクトとキングカメハメハの2大巨頭の存在に頼っていたからだ。

今までとは別の頼りになる何かを探すべきである。

サンデーサイレンス、そして前記の2頭と同じくらい頼りになるものなど探しても見つけることはできない。

新たに勝ち抜くには、今までとは別のアプローチを考える必要があるのだ。

勝ち抜くというのは、馬主にとっては収支プラス、POGに参加する者にとってはたくさんの活躍馬を指名することである。

私がサンデーサイレンスが亡くなった時に危機感を覚えて目を付けたのが馬体の評価であった。

サンデーサイレンスがいた時代はそこまで真剣に活用していなかったが、

立ち姿や歩様から得られる情報は宝である。

自分の眼で見て、そこから有益な情報を得られることがどれほど楽しいことか。

血統うんぬんに関わらず、馬そのものを目の前にして評価することによって、

誰もが選ばないような掘り出し物に出会えることも経験した。

今後も馬選びの結果に大きく影響することになるだろう。

この記事を読んでくださっている皆さんにも、自分の眼で見て、各々の馬の走る資質をしっかりと見極めて馬を選んでいただきたいと切に思う。

これ以上楽しいことはない。

これまでの本note内の短評や私のTwitter内の短評を是非とも参考にしていただけたら幸いである。


<記事紹介>

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・一口馬主ライフを収支プラスで楽しむ! ~誰もができることなのに、ほとんどの人が実行していない法則~ 『馬見の極意 展示会編』
https://note.mu/onemouthmaster2/n/n83ed6df0b2bc



・「血統より馬体」の理論 ~1歳馬の評価法~
https://note.mu/onemouthmaster2/n/nd4e68ae1c362



・ゼロからでもわかる馬体評価法! 1歳馬のココを見る! ~頭・首編~
https://note.mu/onemouthmaster2/n/nc7546be2d81d



・理想の胸の構造 ~競走に関わる大きな影響~
https://note.mu/onemouthmaster2/n/n273429aac6b4



・【前肢】 運動能力および健全性を見極める7つの方法
https://note.mu/onemouthmaster2/n/ne50dfa512464



・速く走れる身体のバランス
https://note.mu/onemouthmaster2/n/n0f2265d73639



・丈夫で速く走れる馬の「背と腰」
https://note.mu/onemouthmaster2/n/n30fd015304bf



・絶対的なスピード力を後肢から見極める方法
https://note.mu/onemouthmaster2/n/ne9dd5f06a45a


・【重要】 繋の「角度」と「長さ」で走る馬を見極める方法
https://note.mu/onemouthmaster2/n/n7c3c5e448d59



・速く走るために「球節」と「繋」の構造が重要なワケ
https://note.mu/onemouthmaster2/n/nfd0ad5290b26



【必読】6つの視点!歩様の良し悪しを見極める方法
https://note.mu/onemouthmaster2/n/n1910d5822785



【重要】 馬体の見方の極論 ~評価の順番~
https://note.mu/onemouthmaster2/n/na4931477b8e6



・種牡馬の歩様の診断と、その走る産駒の特徴を見極める! (114頭)
https://note.mu/onemouthmaster2/n/nc2883f74950c



【重要】 全身を使って走る馬を見極める方法
https://note.mu/onemouthmaster2/n/n7c165b442330



日本競馬の「本当の馬場状態」を知ることで、走る馬は見極められる!
https://note.mu/onemouthmaster2/n/nefb3c56a56e9



※作者 一口馬主マスターB
Twitter  → https://twitter.com/onemouthmaster2





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