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その「先発失格」は本当か。オープナー活用で輝ける先発投手を探せ

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今日は大丈夫だと思ったのに…。投手の成績を低下させる「慣れ」

野球を見ていてこんな経験はないだろうか。先発投手が1回、2回をスムーズに抑え、「今日は大丈夫だな」と安心する。ところが、3回、4回から急に風向きがおかしくなり、嘘のように打ち込まれてしまう-。近年、この現象は「周回効果」という言葉によって説明されるようになりつつある。打者が投球に慣れることにより、投手の成績は1巡目より2巡目、2巡目より3巡目と対戦回数を重ねるごとに低下することが明らかになったのだ。

一方で、昨年のMLBにおけるプレーオフでは短期間に何度も繰り返し対戦した投手に対しても打者の成績が向上するという現象が指摘された。投手の「慣れ」に関する研究は現在進行系で盛んに取り組まれている研究トピックの一つと言えるだろう。

とはいえ、このように書いても周回効果を肌で感じることは難しい。実際に数字で見てみよう。以下は昨季NPBの先発投手における、1巡目、2巡目、3巡目のK%(三振/打者)、BB%(与四球/打者)、K-BB%である。

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