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セラピストは厳しい世界②

日々働いていると
いろんなお客さまとの出会いがあります。

ある日、
こんなお客様との出会いがありました。

このお店は飛び込みで来るお客様が多く、
この日は遅めの時間での急な予約でした。

お客様の認識では
角質は厚さはなく、30分での予約でした。

足を見せていただくと、
結構厚めの角質がありました。

「う〜ん、この厚さは30分では・・・」
と難しい感じがありました。

まだ働き始めの私には
「この厚さはですと足全体をやるには
30分だと難しいです!」
とは言えず。

事前にセラピストと相談しての予約だったので

「えっ?この時間でできないので!?」

と言われるのをどこかで恐れていました。

セラピストと話していたので
角質が厚いと1回では取りきれないことも
伝えていると思い、
私からは伝えませんでした。

いざ、施術に入り
一生懸命角質削りと奮闘していました。

時間はどんどん過ぎていき、
これでは間に合わないと思って途中から
スピードアップ!!

私の中では
これでかなり他の皮膚との段差がなくなったな
と思い、一安心。

お客様に確認して頂くと、
「もっと削れない?
もっと最初からスピード早くしてれば
削れたでしょ?」と。

その時、「えっ!?もっと削るの?」と
心の中で叫びました。
しかもスピードのことまで言われてしまい。

昔の私だったら
言い返していたかもしれません。

でもこの時瞬時に
「このままでは納得してもらえない。
やるしかない!」
と思い、やると決めました。
その後は、10分お直しタイムを追加。

かなりスピードアップして
削り切りました。

お客様に確認してもらうと、
まぁいいでしょうと言った様子で
納得してもらいました。

その後は足の疲れているところを確認して
トリートメント。

その最中にお客様のお話を聞きながら
共感ベースに会話をしていきました。

こんな風な態度になってしまうのは
なぜなんだろう?と考えながら、

トリートメント中、リラックスできるように
配慮しながら施術をしました。

最後はリラックスしていただき、
笑顔で帰っていかれました。

角質ケアの時に本人のゴールまで
時間は押しても辿り着いたこと、
ケア時にお客様に向き合って丁寧に施術したこと
で最後の笑顔が得られたのではないかと
思います。

この時の反省として、
角質ケアのお客様のゴールと
セラピストのゴールが一致していなかった点。

相手に角質の厚さを自覚してもらって
今日でどの程度削りたいのか具体的に
話す時間を取るべきでした。

するとそのゴールに合わせて
自ずと時間設定も変わっていきます。

そして納得してもらって
施術に入るのがベストでした。

セラピストと話して予約していても
実際に足を見た時に、丁寧な言葉で
相手に不快を与えないように説明することが
大切だなと改めて感じました。

この大きな学びを頂いたことに
ありがとうという気持ちでした!

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