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読書感想:工藤勇一さん「校長の力」

ここ3日間ほどで面白くて一気に読んだ本です。
工藤勇一さん、有名なので知っている方もいらっしゃると思います。
中学校教員、教育委員会を経て、東京都千代田区の麹町中学校の校長になったときに・宿題の廃止 ・定期考査の廃止 ・固定担任制の廃止などの改革を実行されて大変話題になった方です。

鴻上尚史さんと対談されてたのをきっかけに工藤さんの存在を知り、書店で思わず手にした本でした。特に響いた工藤さんの姿勢と自分の考えを書いていきたいと思います。

見習いたい姿勢1・常に最上位目標に立ち返る
工藤校長が学校で教員間の意見対立や、生徒のトラブルに合うとき、様々な改革を実行されるとき、この最上位目標に立ち返る、ということをやられています。手段が目的化してしまうことは我々企業勤めの者でもあるので、学校でもあるのだろうなと思います。「子どもがどういう大人になっていくのが望ましいのか?」に常に立ち返っています。

自分に置き換えると
「企業・店舗は何のために存在しているのか?」という目的を考えるきっかけになりました。私は食産業(先輩はうちはめし屋、とよく言います)の会社に勤めています。食の安全・安心・美味しいことが大前提。当然利益を出さなくては、潰れ、社会の悪になる。その利益のために、、、という大前提を確認することが出来ました。
例えば、、
1・アルバイトさんが手を止めておしゃべりしている
2・要冷蔵の食材が届いたものが収納されていない
3・お客様が行列になって大量のお待たせが発生している
であれば、まず2番がダメ。食材をまずしまってから、1と3を解決する、というふうに店舗としての優先順位を再認識することができました。

見習う姿勢2・当事者意識を全員が持つ
当事者という言葉がこの本で頻繁に出てきます。「やらされる」ではなく、自主的に取り組むことの重要性がこの本に書かれています。

自分に置き換えると
店舗でも日々、改善しなければならないことは出てきます。新人アルバイトさんはもちろん、言われたことをその通りやることしかできないという方には細かく指示を出しその通りに動いてもらう。ベテランアルバイトさんには、改善すべき課題をまず共有して、そこにいたる手段はある程度お任せして考えてもらおう、と思いました。春からオンシーズンになる為、実験と思って実践をしていきます。

見習う姿勢3・生徒以外のところでも対応力を身に付ける
工藤さんは、先生たちに、クレーム対応時のセリフなども保護者の方、地域の方から受けた場合に応じ、教えているそうです。面白い授業を行うこともそうですが、先生にとって必要なスキルなのですね。

自分に置き換えると
自分は、主婦のアルバイトさんの接し方がへたくそなところがあります。自分自身が独身でずっと働いてきたのもあって、気持ちを理解してあげるところが後回しになってしまうことがあるからです。これでは下手すると社員vsアルバイトという構図をうみだしてしまうことになりかねません。主婦の方の力を上手に引き出すべく、対応力を磨こうと強く誓いました。

見習う姿勢4・使う言葉・スピーチ力を身に付ける
面白かったのは、生徒会会長のスピーチを、工藤校長が指導された、ということです。それは、リーダーが発する言葉の影響力、皆の心を動かす言葉を発することの大切さを重視されていたからでしょう。

自分に置き換えると
自分の発した何気ない言葉、口癖、、このような言葉にアルバイトさんは影響される、ということを再認識しました。毎年、4月にアルバイトさんを含めたキックオフミーティングを行います。アルバイトさんに向けて、今期の目標を伝え、今期どのように頑張ってほしいのか、などをお話します。

あ、ですが、今年はアルバイトのみなさんに「どのように頑張りたいのか」を逆に話してもらおうと思っております。

このキックオフミーティング内容を考える時の考え方も記されている為、参考にして、みんなが「やるぞ!」となる、しかし押しつけがましくない今期の目標設定と伝え方をしたいと思います。


以上、本の感想をnoteで初めて書きました。。
言えることは、教員でない方にでも、すべての社会人に必要なことがたくさん書かれている本ということです!新書であり、電車の中でも読みやすいので、おすすめいたします!読んでいただきありがとうございました。


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