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もう豆をまいている・・・演奏後記

お正月、節分、桃の節句、、、と月ごとに思い浮かぶ季節の行事。

12月はクリスマス。いつの間に日本に定着したのでしょう。クリスマスキャロルを聴くとワクワクしてしまう。

前半プログラムのヴォルフ作曲“エピファーニアスの祭り”。これは夏子ちゃんとの第1回目のデュオコンサートで演奏しました。
ソプラノのシュヴァルツコプフと指揮者のフルトヴェングラーがピアノ伴奏をしたライブ音源を聴いてから、いつか演奏してみたかった曲。久しぶりのクリスマスプログラムで今回もリクエストしました。

12/25クリスマスの夜にひときわ光る星に導かれて、救い主を祝福するために出発した東方三博士(三賢者とも)の旅の道中をゲーテがユーモラスな詩にしていて、そこにヴォルフの音楽がぴったり合っていてとても好きな曲なのです。
ドイツ語歌唱でしたので和訳ご参照↓


東方三博士、酔っ払っちゃうの!?ご婦人の気をひきたい?香水の代わりにお金をふりまくって・・・!!
聖書の登場人物が人間ぽくて一気に親近感が笑
こんな風に書けるゲーテにも!

さて他のプログラムのお話も。清らかなメロディのフランク作曲「天使の糧」。これは夏子ちゃんが聖歌隊で歌っていたそう。
それで私も聴いたことがあるのかしら。学生の時は、作曲者とか気にも留めず聴いていたのか・・・笑

ゲストの松元さんにはチャイコフスキー作曲、四季から「11月トロイカ」と「12月クリスマス」を。
トロイカ=ソリを走らせる鈴の音がシャンシャンと聞こえてくるような気持ちの浮き立つ感じがして楽しい一曲。クリスマスは少女達の恋占いの様子。

私はシベリウスの“樅の木”を。
フィンランドの冬、窓の外に広がる雪を被った針葉樹林と静けさ。
行った事のない国の景色を思い浮かべて。

そしてこの針葉樹林の空を一気に飛んで、イギリスのブレイク作曲ウォーキング・イン・ジ・エアーを。アニメ映画:スノーマンの主題歌として流行った曲。
色鉛筆で描かれた様な温かい雰囲気とお話の可愛らしさが好きだったな、ハンドタオルとか消しゴム持ってたな、懐かしいねとプログラム入り。

演奏会後、イギリスに住んでいたころに流行っていてご家族で見ていた話など多くのお客様から「懐かしい」とお声をいただきました。

そして映画「ゴットファーザー」などでも使われたマスカーニ作曲「アヴェ・マリア」を。

後半のクリスマスキャロルは、夏子ちゃんとお互い好きなキャロルをどんどん挙げて。個人的に「もろ人声あげ=in dulci jubilo」が大好きなので、そこは譲らず笑

クリスマスキャロルってたくさんあるね、もう1回分どころではなくプログラム組めるのでは?と思ったほど。またいつかのクリスマスコンサートで♫

最後に皆さまと「きよしこの夜」を歌えたこと。私にとって人の声の温もりが忘れられない会となりました。

そしてゲストの奄美出身松元さん!クリスマスが「奄美大島が日本に返還された日」でもあるという事、お伝えいただいて有難うございます。歴史も全然知らないでいる、、、と思うのでした。
また是非一緒に演奏出来たら!と思っています。

一気に駆け抜けましたが、お読みいただき有難うございました。
豆をまきつつ、クリスマスコンサート演奏後記を終えます☆
2024年も音楽の種を蒔けますように。

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