オセロ__2_

音楽のためにも、占いをやっておけば良かった

と、最近思う。

ここのところ、対面で鑑定する機会も増えてきたのだけれど、特に親しい人の場合は、

「こんなふうに説明してくれたら嬉しい」
「こんな言葉でアプローチしてくれたら嬉しい」

と色々、更なるスキルアップのために、伝え方の練習をさせてもらっている。

ただ占うだけなら、本を見ながらやれば誰でもできるわけだけれど、同じ意味だとしても、同じ伝え方で万人に同じ意味に伝わるとは限らない。
だから、「どう伝えるか」がとても重要になってくるわけだ。

そんなわけで、占い師としてお金をいただくには、その人を観察する能力やコミュニケーション能力が重要になってくるわけで、極端な話、占いそのものよりもそっちのほうが重要なのかもしれない。

昔から、人間観察は好きだったけれど、仕事として人を観察したり、コミュニケーションが必要になってくると、より真剣に人を観察するようになる。

「この人は左肩にバッグをかけるんだな」
とか、
「髪は左分けなんだな」
とか、
「アゴに手をやるのはどういう時なんだろう?」

とか、無意識の動作には、あらゆる情報が含まれている。

人間心理の勉強が好きだから、知識としてはそれなりにあるのだけれど、日常をそんなに真剣に観察して生きてこなかったもので、別れた後に、「どんな服を着てたか」とか、「靴はどんなの履いてた」とか、そんな簡単そうなことさえ、思い出せそうなことすら意外と思い出せないものだ。

ミュージシャンとして活動していても、ファンとのコミュニケーションは常にあるわけだし、上手くファンと仲良くなるコツだったり、迷惑なファンと上手く距離を取るコツだったり、もっと真剣に人間観察をしていれば学べたのかなぁ、と。

音楽そのものを作ったり、ライブの表現ばかりに仕事としての意識が集中してしまっていて、ファンとのコミュニケーションに対して仕事の意識が低かったことを反省。

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