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当たるも八卦、当たらぬも八卦

僕が尊敬する占い師に、占星術の石井ゆかりさんという方がいるのだけれど、もしかすると今、僕が占い師をやっているのは彼女の影響が強いのかもしれないな、と思う。

彼女自身は、自分のことを占い師ではなく、「ライター」と名乗っていて、こんなことを言っている。

星占いがほんとうに当たるものなのかどうか、私にはわかりませんし、
占いというものは、信じていいものではないと思います。

 それでも、古代の人々が考えついた占いという道具を前にして、
自分以外の第三者とおしゃべりしてみる、 ということに面白さを見いだして頂けるなら、
ひょっとして とても小さなことでも、 「何か」がみつかるかもしれません。

今、僕が「ライター」なんて名乗ったら、なんのこっちゃってなるのでタロット占い師という立場を取っているけれど、別に「当てること」が仕事だとは思っていなく、「心のケア」を仕事だと思って活動している。

占いとはとても主観的なもので、本人が忘れていれば過去の事実は外れになるし、本人がそう思っていれば伝えた性格も当たっていないことになる。

たとえば、恋愛の相談を受けたとして、
「彼とは上手くいかないですよ」
と伝えたとして、それが真実だったとしても、本人がそれを認めたくなければ、占いは当たっていないことになるわけだ。

僕は、タロットの神秘性とシンクロニシティを信じているから、本人にとって悪い結果を伝えることもあるのだけれど、そういった場合は評価としても厳しい採点がつく場合がある。

そんなふうに言うと、「心のケア」から外れて感じられてしまうかもしれないけれど、こちらとしては、「どういった結果を望んでいるか?」を承知した上で、そういった答えを伝えているわけで、僕としてはベストな伝え方だと思っている。

ただ、「今日一日気持ちが楽になる」ではなく、「今後の生き方が楽になる」ような未来を見据えてのアドバイスになるから、不快に思われることもあるし、相談者と占者のお互いがどこに目を向けているかの相性の問題もあるだろう。

何を言いたかったのか、よくわからなくなってしまったけれど、石井ゆかりさんの言うように、

星占いがほんとうに当たるものなのかどうか、私にはわかりませんし、
占いというものは、信じていいものではないと思います。

というスタンスでどちらかというと生きていて、当たるか当たらないかよりも、占いによって心持ちが変わったり、視点が変わったり、行動が変わったり、そういうことのほうが重要だと思う。

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