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照葉の小説の断片

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連載小説の各投稿のように小説のパーツを集めた場所です。小説の目次は別に管理しています。また、書きかけの小説も一旦はこのマガジンに入ります。
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小説のマガジンへの入り口

 現在、創作した小説は以下の四つのマガジンに分散して整理しています。  今後、それぞれの…

【ファンタジー】結心観音 (4) 創作大賞2024 応募作品】

第四章 美しい心村人の変化  若い二人は永遠の愛も手に入れ、天に召されていった。日が昇…

【ファンタジー】結心観音 (3) 【創作大賞2024 応募作品】

第三章 災い神様の怒り  若い夫婦が孤独な状態で生活を始めてしばらく経った頃、反物の買…

【ファンタジー】結心観音 (2) 【創作大賞2024 応募作品】

第二章 失った日常出会い  娘と若者の出会いは、二年前に遡る。二人の家は狭い村とはいえ…

【短編】夏休みの恋 (ヒントになった歌)

おわりに  短編小説「夏休みの恋」をお読みいただきありがとうございました。タイトルや小説…

【短編】夏休みの恋 No.12 (最終回)

明日に向けて  一方、港町にいる隆は夢のような経験をした夏休みを忘れられないでいた。菜々…

【短編】夏休みの恋 No.11

貴史のもとへ  菜々子の夏休みは終わり、淡い経験も終わった。菜々子にとって貴史以外の男との関係は初めてだった。後悔はしていないし、不思議と貴史に対しての後ろめたさも感じてはいなかった。何となく心が一回り強くなった気がしていたほどだ。ただし、貴史にこの夏の経験を話すことは一生ないだろうし、この後同じようなことは絶対にしないと自分の心に誓っていた。  久しぶりに家に帰った時、何となく母がニコニコして待ち構えていた。菜々子はまさかおばさんから変な電話とか入ったんじゃないよねと内

【短編】夏休みの恋 No.10

思い出作り  二人は夏の汗を流してバスルームを出てベッドインした。初めての経験である隆は…

【短編】夏休みの恋 No.09

デート  花火大会から二日後、菜々子は小さなレンタカーを借りていた。小回りがきくし運転し…

【短編】夏休みの恋 No.08

起業準備  その頃貴史は、学生でありながら起業するための準備に走り回っていた。本当は準備…

【短編】夏休みの恋 No.07

言い訳 「隆、どこ行ってたの。友達が来たんだよ。花火大会本当に行かないのかって」 「あー…

【短編】夏休みの恋 No.06

もう一度  隆は、この時ほど、花火の音が邪魔だと思ったことはなかった。静けさが欲しかった…

【短編】夏休みの恋 No.05

花火大会  待ちに待った花火大会当日がやってきた。この日もいい天気に恵まれ、花火には何の…

【短編】夏休みの恋 No.04

ひまわり畑  懸命に隆が漕いでいる自転車がやっと止まった。二十分くらい海沿いの細い道を走ってきたようだった。自転車を降りて見る景色の美しさに二人は圧倒された。一面にひまわりが植えられていて太陽に向かってひまわりの花が微笑んでいる光景は圧巻だった。しばらくその美しさに夏の暑さを忘れて二人で見惚れていた。菜々子の目が光り輝いているのを隆は感じていた。 「どう、綺麗でしょう。この辺りじゃ、有名なひまわり畑なんです。今はほぼ全部咲いているから一番綺麗な時だと思います。これを見せた