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大切な人がする大切な人の話。

大切な人がする、大切な人の話をきくのがすきだ。たとえば友達がしてくれる恋人や親友の話は、自分と一緒にいるときの友達とはすこし違った一面を垣間見ることができておもしろい。

先日、あかねさんが書いたエッセイをよんだとき、まさにそう感じた。

その話を書いたあかねさんとは、ライティングスクールで出会った。わたしにとっては頼れるお姉さんだ。不安な気持ちをぶつけると、応援の言葉を返してくれる、強い味方のような存在である。同時に、Twitterであかねさんの編集した記事が流れてくると、自分よりもずっと先にいる人だと思っていた。

だけどあのエッセイを読んだとき、自分との違いよりも、おなじところを知ったのだった。

エッセイのなかのあかねさんは、家出をしていた。数日間泊まるはずだった恋人の家に「今日は帰らないという」強い決心をして、スーツケースに荷物をつめる。

わたしもあのエッセイのように、何気なく放たれた一言にカチンときて、自分に向けられた「いってきます」を無視したことは幾度となくあった。

わたしはこの話を読んで、あかねさんが自分とおなじ一人の女性だと再確認した。日ごろのnoteを読んでそれはわかっていたはずだけど、このときちゃんとわかった。

だからわたしは大切な人がする、大切な人の話が好きなのだ。


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