東京ミッドタウンのデザインアワードって結構笑い重視

先日、東京ミッドタウンのことについて書いたばかりですが、
用あって久しぶりに行きましたら、大変面白い収穫がありました。

東京ミッドタウンといえば、都内でも有数のハイソサエティなスーパーデザイナブルスポットであります。

クラシックでありつつエクスペンシブでもあり、ブルジョワジーでありがらナチュラルをベースとして洗練されたアーバンフィールが添えられた逸品でございます。

そんな東京ミッドタウンが毎年デザインコンペを開いておりまして、
さぞやデザインの最先端が集まっていることだろうと、一般人には理解にも苦しむ奇抜なデザインが集結し、

「やっぱり2019年は三角錐が来ますか」

とか言っちゃったりしてるんだろうと思っておりましたが、

展示してある受賞作を見ましたら、これがなんとも一般人の僕が見ても良い。

例えばこちら。黄金比弁当箱。

良いじゃない!金色ってのがまた良い!
黄金比で区切ることによる美しさはもちろんのことながら、区切りを細かくすることで品数が増え、栄養も黄金比になるかも?とのこと。

アイディアが見事にデザインに昇華されハイソサエティナチュラルアーバン三角錐のミッドタウンらしい作品であると思いました。

まあまあでもこれは想定した通りの「秀逸なデザイン」なわけで、

次がこちら。お辞儀ストロー。

チープ!!!

アフタヌーンティーが3,600円もするミッドタウンとは思えぬほどチープ!!!

だが良い!

悪くない。

特に国際都市六本木において、外国人も多いであろうことを考慮した時に、この日本ぽさはアリ!!

なんか良いんじゃないと思い始めてましたら

お次がこの、猫に小判。

かわいい!!!
これぞデザイン!!!
ユーモアがある!!!

あれ?面白いのイケるくちなの?ミッドタウンは。

そしてそんな僕の偏見を振り払ってくれた受賞作。乳首Tシャツ。

最初から乳首に見えるブツブツをつけておけば、万が一、乳首が立った時でもバレない。

バレない!?!?

ていうか説明欄の美しい文字組されたフォントで「乳首が立つ」って書くんだ!書いていいんだ!!

そしてまたこんな作品も。

切るところによって色が変わる羊羹は、肌の色が違っても人類はグラデーションのようにつながっているという、

なにこの突然の社会派!
さっきのお辞儀ストローの時の無毒感はどこへ?

でも受賞作が似通ってしまうんじゃなく、それこそグラデーションがあるのは、見ていてとても面白いものでございます。

そして僕のお気に入りが、一粒お椀。

お椀の下に一粒だけ残されたお米は、食べ物を粗末にしている日本への警笛的な感じだそうです。

なぜこれが気に入ってしまったかというと、写真だと分かりづらいんですが、この陶器でできた一粒の米粒のテカリがめちゃくちゃ美しかったんですよ。

そして最後が顔文字体温計。

説明文曰く、体温計は数字だけで冷たい。顔文字があるだけで、少し共感してくれているようなそんな温かみが出てくると思いますと。

受賞作はどれも素晴らしかったんですが、なんというか、こういうアイディアを受賞させるミッドタウンに、なんだか好感を持てましたというお話でした。

とにかくデザインとユーモアのバランスがいいのが、映像を作る上でもとても参考になりましてございます。

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