鬼木隆宏

写詞家。写真文学作家。福岡在住。世間知らず。音痴。

鬼木隆宏

写詞家。写真文学作家。福岡在住。世間知らず。音痴。

最近の記事

旅の詞

青の物語も書いた 赤も書いた 年末はと云えば 迷惑メールも借金取りの電話も途絶え 「野菜畑ってイタチ共には宝の山らしいな」 友は元気だろうか 哲学は必要から得た悪だ 世界は或いは人生は 所詮水銀で成立させられた 迷路か迷路ではないようなものだ 出口は明確にあるが或いは出る事はできず 苦労は買ってでもしろと云うが もう誰かに売り撒きたい 人は何かに生かされていると云うが どうも自分で生かせている気がしてならない   とか かく云った苦しみしか詞にできない どうもならない無資

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      『死んだ』幻視者スナップ集#2

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        『死んだ』幻視者スナップ集#1

        • 死んだ

          コロナで心がよく死ぬので、いっそ死んだ気になって死んでみました。本当に死んでしまったので、張り切って本にします。 みんなも無理せず、おとなしく死ぬと良いと思いますよ。

          夏の始まりは原色で

          梅雨の中の晴れはいい。ほこりが全部雨で流れて色がしっかりする。 大濠公園から、ももちはままで散歩。 普段めったに使わない、カラーネガを詰めたコンパクトカメラで、今日はしきりと撮った。カメラは斜めでね。

          夏の始まりは原色で

          灰色猫トピア

          この者達はつがいでは無い コーラス隊、しかもコーラルを唄う”部隊”の二匹だ 昼は日差しをしのいでいるが夜な夜な教会の周りに集まりコーラルを唄う 神子よ、あなたたちにシャケあれ

          灰色猫トピア

          伊万里マイラブ

          伊万里マイラブ

          灰色猫トピア

          この町には二匹の灰色猫がいる。 これはそのうちの一匹だ。この猫が云うのだ。 「俺は見たんだよ。あのよちよち歩きの、毎日一日掛けて一駅間往復してるあのじいさんだよ。いっつもこの前を通ってくんだけど、まぁ、じっくり追えば20分見てられるほどよちよち歩いてるんだよ。 でもな、見たんだよ。夜、あのじいさんがよちよち歩きで来て、ここで止まって、そうだね3分くらい止まってたか、急にシャキンとしてスタスタ歩き始めたんだよ。まぁ、猫だったらそんなに驚くことじゃないんだが、人間であんなにい

          灰色猫トピア

          灰色猫トピア

          仕事を辞めると猫によく会うが、その猫のほとんどは黒猫だ。

          灰色猫トピア

          麩庵亭日乗日記〜純情街道五十三次〜発売!

          なんと、発売できました! コンプライアンス的にむりかなーという内容もやや含みつつ、そのゲージツ性と読み物としての面白さが評価され、出版へと漕ぎ着けました(ほとんど嘘) いやー、今年は悲しいことや楽しいことばかりでセンチメンタルでいっぱいです。 素晴らしい出来です。やや気持ち悪いです。 最高なので買ってください。Amazon最低価格でやらせていただいております!

          麩庵亭日乗日記〜純情街道五十三次〜発売!

          歌は世につれ

          若者はBLT (BTSの間違い、もしくはベコーレタスバーガーの意)を聴け。中年はブルーハーツの「ハンマー」を聴け。 ハンマーが振り下ろされる 僕たちの頭の上で ハンマーが振り下ろされる 世界中至る所で

          歌は世につれ

          志村の死を

          無駄にしない。 自分がいかに自由に好きに生きてきたかわかる。 我慢、を、したことがない。 志村の死を、我慢する。 (僕は40代だからこんなこと言う。若い人は我慢なんかするな。)

          志村の死を

          suki,kirai,77

          君ら、芸術が嫌いだろ。 僕も実はあんまり好きじゃない。 7/7、ななのひ。七夕。 まぁ、家の前に止まってるトラックのナンバーは7777 環状線で前を走る車は77 僕は77好きだな。 芸術とかより今日が好きだ。 明日は死んだイタチの1周忌で山の中に行く。 わさび漬けを持って行くんだ。あのイタチは「ワサビ太郎」って呼ばれてたもんな。 ワサビはいいよ。辛いけど、辛い後には甘くなるのがいい。

          下ネタ来たる!(予告)

          今年もやってまいりました。下ネタ日記に本腰を入れる季節です。 去年、365日カメラを握りしめて撮り続けた80本のフィルムの現像が終わり、愛するものの死や水道代が払えない悲哀を書き綴ったテキストが書き終わり、いよいよ本当に今年出版できる気がしてまいりました。 麩庵亭日乗日記2019 〜純情街道五十三次〜 乞うご期待!(純情衝動と書きましたが、間違いです)

          下ネタ来たる!(予告)

          灰色猫トピア

          灰色仕事からの帰り道。私は想いの人の少し後ろ、話すことなく歩いていた。追いついて想いの人に話しかけようかと思っていた。 通りがかったコンビニに黒猫がいて、この黒猫は何も云わない。 私は想いの人から離れ、この猫を撮った。 この猫は何も言わずに、想いの人が行ってしまうまでモデル役をした。

          灰色猫トピア

          病原菌が芸術を促進す

          暇だろう。いつもと違うことをやってみてはどうだろう? 描いたこともない絵を描いてみよう。自宅でできるし、キャンバスやら画用紙に向かっている時間は、スマホに向かってるのと違って部屋の広さを広げるだろう。 やったこともない書道をやってみよう。大したスペースもいらないだろう。フローリングの床に座って、半紙に向かって筆を下ろしているとき、何者にも変えがたい興奮を覚えるだろう。 楽器やCDを買おう。今まで見向きもしなかった、クラシックやジャズを聴いてみよう。耳馴染むまでに相応の時

          病原菌が芸術を促進す