九月、「あつまれ どうぶつの森」が色づく(あごぶろぐ)
これは八月後半の花火大会の写真だ。
我々が住まうアゴッチ島のリニューアルは8月半ばから工事を開始し、10月下旬にようやく完成した。それまでの日常を撮影した写真には当然、作りかけの島の風景が映っている。その断片的な写真を用いて月報を書く選択肢はあったが、中途半端に工事ちゅゆの島で日常を過ごした写真をまとめてしまうと後に完成する島クリエイトまとめ記事のIMPACTが減ると思い、9月と10月の月報は後回しにした。
そして……ついにその島クリエイト記事が完成し、酒場にURLが張り出された次第だ。自分はそれをカウンターの隅から遠目に眺め、静かに酒を飲んでいる。
当然だが島クリエイトの工事中に時間が停止していたはずがない。クリエイトモードとかになって無限に素材が湧いたり、自動的に地形を作ってくれる……そんな甘っちょろい話はない。工事中も自分や住人はアゴッチ島で生活をしていたし、それぞれのやり方でエンジョイしていた。
この頃は毎日のように座り込んでアイスを食べるビンタが見られた。島クリエイトの中で最も意識するのはやはり住人の生活だ。住人が歩き回り、座り込んだりするのを見ながら道の細々とした調整などをする。
自分はこの手のニックネームを特に断った覚えがない。むしろこう呼んでくれ、と言ったニックネームが島中に広がるほうが気恥ずかしい。
電池……? 電話じゃなくてか? 使い捨てじゃないということはエネループみたいなやつにデコるのか? デコった後で充電器に入れられるのか? マーサの考えを……詳しく聞きたいところだ。
この日から九月が始まった。九月はどんぐりやまつぼっくり、キノコ、紅葉……秋の実りがピックアップされる時期だ。自分は攻略本を所持しているのである程度の知識はあるが、それぞれの時期や家具についての詳細なデーターはない。新鮮な驚きと発見に飢えているからだ。
九月初日はあいにくの雨だ。タヌキ商店の周りの装飾が変わっており、カボチャが置かれている。商店の色のことを考えれば夏よりも似合った装いだ。
八月の終わりに引っ越してきたララミーの家にお邪魔する。調度品が揃っていて落ち着く部屋だ。すでに秋の新レシピも飾っているようであり、油断ならないインテリアマスターと見た。
……。
唐突に広場にバケツが置いてある。これはなんだ……?
住人たちが何かを始めるのかと思いジッとそこで待っていたところ、花火が始まった。花火は花火大会中につねきちが当たりくじの景品として出していたものだが、これからは日替わりでタヌキ商店に並ぶようだ。打ち上げ花火を倉庫に買いだめておく必要はなかったということか。花火はストックしておいて、年末のカウントダウンで盛大に消費する予定だ。
マーサにマーメイドドレスをプレゼントする。この頃までは特に性別関係なくあらゆる服を身に着けていたが、自身のキャラクターのビジュアル方向性が定まって来てからはあまりドレスのような服は着なくなった。着ないものは希少な服であっても似合う住人にプレゼントしていく。
ビンタが走っているのはよく見かけるがマーサは初めてだ。よく観察していると手にススキを持っている。なるほど……。
ララミーが集めたと思しき落ち葉。季節ごとに広場には小さな驚きがある。
島クリエイトの合間に部屋のクリエイト練習もしている。いずれ手が回るようになったらメインとサブの家の中も飾っていくつもりだからだ。それまでにこのようにテーマに沿った部屋作りを試み、インテリア筋肉を育てていく。この部屋のテーマはボードゲームカフェだ。
店主のララミーは小さい。
他にも多数の部屋を作っている。島クリエイトはどうしても橋や坂の工事、家の引っ越しなどで隙間時間が生まれる。真の匠を目指す者ならばその時間も活用してセンスを磨いていく。部屋作りで培ったノウハウは決して死なず、島クリエイトにも還元できる。
傘で見えないがブリトニーとナイルの会話だ。二人とも性格は同じオトナ系。この会話の面白いところは三つ目の選択肢に「タカビーだよ」があるところだ。
いつまでだったかは覚えていないが昔のどうぶつの森シリーズにおいてこのタイプのキャラクターの性格は「タカビー系」となっており、今よりもかなり高慢な態度が目立っていた。ナイルが言う「性格もずいぶん丸くなった」はその辺りも含めてだろう。今のオトナ系も好きだが、当時のタカビー系も自分は好きだ。
先ほどのオトナ系の話に関連しているが、プレイヤーを介さない住人同士の会話のほうが従来のどうぶつの性格がよく出ている気がする。よく怒り、よく呆れている。一方でプレイヤーに対する住人の態度はたいていが柔らかく、思いやりに満ちている。
それは良いことなのだが、自分は別に生活の中で取るコミュニケーションを全肯定してほしいわけではない。昔のようなある種の理不尽な態度もたまには見たいところだ。そうしてようやくコミュニケーションの難しさ、面白さが得られるのではないだろうか。
昨晩テレビ放送された映画について語るしずえ。ちなみにこの日の前日には金曜ロードショウでマッドマックス怒りのデスロードが放送されていた。いい趣味だ。
五月辺りにもあったことだが島の開発が進むと危険な生物の存在を意識しにくくなる。何度毒ガニ掛かったことか。
いつの間にかことのの口調がくだけたものに変わっていた。思えばことのはグレースに弟子入りして修行をしたり、次は村に戻ってきてアクセサリーを売ったりと他の姉妹に比べると環境が目まぐるしく変わっている。姉妹間のしがらみは解消されたようで何よりだ。
この頃は発売からちょうど半年が経過し、ことのから貰えるケイトシリーズはだいたい揃ってきた。これは当然ではあるが時間が経過すればするほどにこの手の特殊な贈り物はコンプリートに近づいていく。ローランやフーコも然りだ。日々の変化が減っていくのは達成感があるものの、恐ろしい気持ちにもなる。
アゴッチ島シーズン1で飛行場前にあったおみやげ物屋を室内に移動させた……という体でパニー島でクリエイトした部屋だ。サマーシーズンが終わったサーフボード屋という人に伝わりづらそうなイメージで作られている。
ここはインテリアマスタリーを高めるための筋トレの一環として作った部屋だが、かなり気に入ったので実際のプレイヤー部屋にも移植することにした。
島クリエイトにつかれたときは座れるところでくつろぐようにしている。ゲームを終了させる、あるいはスリープモードにする選択肢もあるが、描写としてゲーム内のプレイヤーにも休憩させてやりたい。そうしてしばらく酒を飲みながら時間を過ごしていたらいつの間にかヤマトが隣に座っていた。
猫たち。座り方に個性が出ている。この二人はamiiboで呼んだ組だ。
ネコ系の住人は世間ではかなり人気だと思うが自分はこれまでのシリーズにおいてもジンペイとしか住んだことがない。せっかくamiiboを持っているので今回はビンタ、ナイルとそれぞれの性別のネコを島に招いた。今のところは住人を永続させるか、などのことは意識していない。とりあえず発売から一年経過するまでは、入れ替わり立ち替わり、出会いと別れがあることだろう。
キンモクセイにつぼみが咲いた。このつぼみだけの段階も自分は好きだ。
9月22日はナイルのバースデーだった。ララミーが祝いに来ている。
誕生日特有の唐突なランプや観葉植物が面白い。
プレゼントは「おうごんのベンチ」だ。純金の価値は変動しにくく、安定している。その安定している価値の上に座る。素晴らしい家具だ。
オメデトウ、ナイル……。
工事する河川にピンポイントで座っているヤマト。
年内最後の虫取り大会に参加した。さわり程度だったが今思うとクモの巣が大量に欲しかったかもしれない。
まったく意識しない間に15まんを達成した。しかし、序盤に家電をくれた以外は相変わらず空気となったハッピーホームアカデミーだ。もう少し他のサービスに力を入れたほうがいいのではないか?
・・。
久々にキャンプ場に来訪者があった。ちょいだ。何かに似ているが思い出せない。
あごるくん。
今回は以上だ。島クリエイトの最中ではあったが、住人ともども健やかに暮らしている。
秋になり、夏の入道雲がなくなったからか途端に気温が下がってきたような空気感がある。秋はどうぶつの森で最も自然のうつろいが感ぜられる時期だ。その変化に置いていかれないように、こちらも全身全霊の島クリエイトで相手をする。
年内に更新されるかは不明だが9月~12月までの月報をどうにかして新年のロケットスタートを切りたい所存だ。次の景色で会おう。
ドーモ! ドネートは常時受け付けています。 ドネートはときにおやつやお茶代に使われます。