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003_竹弓の探し方

竹弓を入手するには運を味方につける必要があります。
弓力、長さ、幅、厚み、弦通り、成り、価格、銘と自分が納得しなければいけません。
しかし、入手する可能生が無ければ選ぶこともできません。
竹弓と出会いは運。
出会う確率を高めるための努力はできます。
努力、始めませんか?

自力で探せる人はいいでしょう。
電車あるいは車に乗って、遠方の弓具店を巡ったり、弓師の工房に注文に行ったり、直販イベントに参加したりと、これだけでも出会う確率はあがっていきます。
そう、行動をしないと出会いはありません。
行動した人にこそ、運が巡ってきます。

と、当然のことを書くつもりはありません。
他の予定もあるでしょうし、個人の行動には限界があります。

同士を求めよ

竹弓を探す同士を作るのです。
弓力が被らないこと、次に銘が被らないこと、最後に長さが被らないこと、の条件に当てはまる同士を探してください。

自分が竹弓を探しに行った時に目的の竹弓が見つからなかっとしても、
同士が欲しがってる弓が見つかったとしましょう。
近い場所ならば取り置きして、数日後に見に来るという選択肢もできます。
需要のある弓というのは、供給も多いです。それを欲しがってる射手も多くいます。その中で少しでも早く目をつけるためには、協力が不可欠です。

推す理由は、妥協したくないからです。
手の届く範囲にある竹弓が微妙だったら妥協できますか?しょうがないといって諦めますか?
それとも、足を伸ばして、時間をかけて、もっと良い弓を求めますか?
考え方は人それぞれです。

これには欠点があり、欲しい竹弓が被ってる人は同士にできないということです。ライバルになります。
供給量が少ない銘や弓力を求める射手は、選択肢が少ない中から納得のできる竹弓を選びます。選び放題というよりも見つけたら財布の紐がまずは緩む、というパブロフの犬もびっくりな反応をします。

電話せよ

(弓右衛門はやったことありませんが)弓具店に電話をして、事前に求めてる強さ・銘の竹弓があるかを確認します。
在庫として置いてあるならば、後日見に行きましょう。
見る必要もなく送ってくれ、という人もいるという噂を聞きますが、本当でしょうか?

とりあえず注文せよ

これはできるお店とできないお店があります。
竹弓を注文しておいて、店頭に届いたら見に行きます。
ドンピシャだったら、即購入しましょう。
納得のできる弓でなかったら、申し訳ないですが購入を諦めます。
成りに納得できない、弓力が合わない、手幅が広い、など理由は様々です。
妥協ができる点があるなら、購入してあげてください。(在庫を抱えるということはお店の負担になりますので。)
需要のある竹弓であれば、他の人が買って行ってくれる可能性もありますので、お店の人と良く相談してください。
ただし、やみくもに注文するのは絶対にダメです。迷惑でしかありません。

弓右衛門はどうしても欲しい竹弓があって、わざわざ取り寄せてもらったことがあります。弦通りが悪くて、非常に迷いました。
納得できないなら購入しなくていいよ、と言ってはくれましたが、リップサービスでしょう。(絶対購入しろ、なんて言うお店は少ないかと。)
最終的には成りと弓力はピッタリで、弦通りは自分で矯正するからということで購入を決意しました。

最後に

極端なことを書きましたが、自分でメンテナンスできない、あるいは周囲にメンテナンスできる人がいない場合は遠方のお店で購入することはやめておきましょう。
他店で購入した竹弓を地元の店に持っていく場合、地元の店でも責任がとれません。やってはくれるでしょうが、自己責任です。断られる可能性もあります。
妥協しないことは立派ですが、その後のことも考えて探してみてください。

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