【雑談】竹弓が重たいと大変だよね

今回の記事はコラムにしようか、雑談にしようか悩みました。
散々悩んだ結果、雑談ということで思ってることを書き連ねるだけにしました。

結論から書きます。
竹弓の質量が軽いに限ります。

少しだけ他の人よりも多くの竹弓を引いてきて感じた結論がこれです。
もう一度云います。
質量の軽い竹弓がいいです。

まずは執弓の姿勢が楽です。
待ってる時間が地味に長いので、腕への負担が少ないに限ります。
関板の配分を工夫すれば重量の感じ方を軽くすることもできますが、根本的な重量が他で影響が出てきます。

弓構えをした後はそこまでには気にならない。
これは慣れの影響がかなりあります。重たい重量の弓になれてしまうと、軽い弓のほうが”お?なんか軽いな!?”みたいな感覚になります。
しかし、その感覚が射に影響するかというとNoです。会に至る頃にはすっかり忘れてます。

ここからが今回の本番です。
物理の授業を高校でリタイアした弓右衛門の拙い知識をもって考察だけしてみます。(まじで教えてください、お願いします)
秤の値が同じ強さの弓があった場合に、重量が軽いほうがメリットが沢山ある気がきます。
まず弓返りの速さ。重量が軽いほうが弓が速く返ります。
次に振動の残り具合。重量が重たい弓はいつまでも残っているような気がします。特に重たい弓で軽めの矢を使った時が顕著です。暴れるような感覚がします。遠的で感じやすかったです。

最後は矢飛びです。実感というより理屈ではこうかな?と思ったことです。
重たい弓は会でのエネルギーを吸収してしますのではないか?と。
吸収という表現は不適切かもしれないです。矢に伝わる頃には減衰した状態になってるのでは?ということです。

”運動方程式”を覚えてますか?

F = ma
Fはエネルギー、mは質量、aは加速度です。

物体の運動に関する基本方程式です。ニュートン力学では運動の第二法則として示され、物体に作用する力は物体の質量と物体に加わる加速度との相乗積に等しいというものです。

”バネの法則(フックの法則)”を覚えていますか?

F = kx
Fはエネルギー、kはバネ定数、xは距離です。

ばねの力が伸びや縮みに比例するという法則です。

さて、弓道に当てはめてみましょう。
x→矢柄、k→弓の反発力で計算すると、
F→会で蓄えられてる力、になりますね。

F = m * a でもありますから、
m→弓の質量とすると、
会で蓄えられてる力 = 弓の質量 * a となります。
弓の質量が大きいほど、加速度の値は小さくなりますから、矢飛びは悪くなる、ということになります。

これはバネ定数"k"が同じで、質量が異なるという前提で成り立つ計算ですので、異なる弓同士で比較するには条件が不特定すぎます。

運動エネルギーは以下で表されます。

W =  m * v²  / 2

バネを使うと以下です。

U =  k  *  x² / 2

v→ 速度 = 加速度(m /s²) * 時間(s)  = a * t と置き換えができます。 
U→会で蓄えられてる運動エネルギーです。
これを等式にあてはめると

U = ( m * ( a * t )² )  / 2

になるんじゃないでしょうか?分かりにくいので文字起こしします。

運動エネルギー = 質量 * ( 加速度 * 時間)²  / 2

変換すると

運動エネルギー  / 質量 =  ( 加速度 * 時間)²  / 2

ですね。

左辺は質量の値が大きいほど小さくなり、結果として右辺の加速度が小さくなります。
ここまでの計算、合ってますか?(ほんと、教えてください。(2回目))

ヒゴの火入れを強くした結果、重量は同じでも反発力(=バネ定数)が強くなれば、矢飛びも良くなりますね。

つまり、何をしたかったのかと云うと、、、
軽くて矢飛びが良い弓が好きなので、なんだかんだで理屈を付けてみたかった、というだけです。


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