【コラム】竹弓に使う弦の考え方いろいろ

弦の銘柄はいっぱいあって、どれを使ったらいいか迷いますよね。
最初は価格の低い弦から入り、次第に高い弦を使うようになったり、切れにくい弦を使うようになったり、選択肢はいっぱいあります。
どんな弦を使おうか迷うことも、いろいろ使ってみることも弓道ライフには欠かせない過程といっても過言ではないでしょう。

なぜこのような話をするのかというと、
「弦はこれを使ってるよ」
「ほー、ずいぶん高いね」
「安くても中るから、腕次第」
みたいな会話をしたことがきっかけでした。

今回は、竹弓にはどんな弦がいいのか?ではなく、弦を選ぶときの考え方について紹介します。

切れないこと優先

ザイロンを使う&太い弦を使います。
弓には推奨される弦の太さがあります。
合成弦は号数で表現されます。
切れないということは使い続けることができる、ということです。
値段が高い弦を長く使うことでコスパにも優れます。

弓右衛門は普段は切れないことを優先しています。
理由は、弦が切れた時に竹弓を落とすことが多く、万が一の故障を防ぐためです。(技術不足、反省します。)
地元のお店に特注してますので、応援という意味合いもあります。

弦音優先

麻弦を使うことで竹弓本来の弦音を奏でることができます。衝撃も幾分か軽減されることでしょう。弦音の良し悪しで射の成否の判断材料にする考えですね。

合成弦でいうと、硬い弦でしょう。テクノーラよりもザイロンの弦のほうが弦音は高いです。(逆に甲高すぎてイヤという人もいますね。)
弦を細くすれば、さらに高い音が出ます。
射を失敗しても弦音が良いことを求めるならば、優先してもいいかもしれないです。
ただし、切れやすい、竹弓へのダメージという観点から極端に細い弦は選ばないほうがいいでしょう。

矢飛び優先

これもテクノーラに分があります。
硬い弦は復元力が高いため、矢飛びも良いです。
細くすると、より効果的です。
ただ、他の合成弦よりは竹弓に影響はあります。

価格優先

1本1000円近い弦はちょっと、、、という方は400〰700円の弦を使ってみるのもいいでしょう。
ケプラーやテクノーラが使われています。
弦音や矢飛びよりも価格!
弦変えても的中変わらないし、技術でカバーできる!という考えもできると思います。
射の良し悪しで弦音の変化を感じやすいかもしれません。
適応弓力よりも太い弦を選び、ザイロンの弦なみに切れにくくなれば、コスパはいいでしょう。

弦切れ優先

竹弓は数百射で弦が切れるのが良い、と云います。裏反りも回復します。弦が切れるほどの衝撃が竹弓にいかない、となると理解はできます。
この場合、弓力に対応するケプラーの合成弦を使えば、ある程度は切れやすくなるでしょう。

愛&コスパ重視

意味が分からないですよね。
それが弓右衛門のnoteです。
竹弓への衝撃を極力抑えるためにケプラー合成弦を選びます。
加えて太さを最大にします。

するとどうなるか?
反動小、ブレ小、値段小、という魔物が登場します。切れにくくもなります。
矢飛びと弦音が犠牲になりますが、技術でカバー!
弓右衛門はニベ弓に採用しています。

伝統重視

麻弦


以上、竹弓に使う弦の考え方をいくつか紹介しました。
他にもこういう考えがあるよ〰などありましたら、コメント教えてください。


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