おはようございます。
日本で戦うために、海を渡ってきた
愛すべき助っ人たち。

今回は、ウィリー・デービスを
取り上げていきます。

【ウィリー・デービス】記録を次々と塗り替えるスプリンターはMLBデビューを果たすとドジャースのレギュラーとして活躍するも素行不良から厄介払いされて来日 これぞというランニング満塁本塁打を魅せた助っ人 - YouTube

1940年、アメリカ合衆国 アーカンソー州に
生まれた本名ウィリアム・ヘンリー・デービスは
引越先のロサンゼルスでルーズベルト高校に入学すると
野球の他、陸上競技でも頭角を現し
100ヤードダッシュは9秒5、
走り幅跳びでは7m75をマークするなど
市の記録を次々と塗り替えていきました。

スプリンターとしてローマオリンピック出場を
夢見ていましたが、1958年に黄金のサウスポー、
サンディ・コーファックスを見出した
伝説のスカウトマン、ケニー・マイヤーズに
誘われてドジャースに入団すると
一塁までが近いという理由で左打ちに変更、
その過酷な練習風景は16mmの記録映画
「ウィリー・デービス物語」として上映され
巨人軍でも参考にするべく試写されたのです。

1960年、メジャーデビューを果たした
俊足の外野手は
のちにアメリカ野球殿堂入りするベテラン強打者
デューク・スナイダーからセンターの
ポジションを奪うと快速で鳴らした
モーリー・ウィルスと共に活躍、
自己最高の21本塁打を記録した1963年は
ニューヨーク・ヤンキースをストレートで
下してワールドチャンピオンになりました。

1964年は自己最高の42盗塁、翌年は
2度目のワールドチャンピオンメンバーになると
1969年、ザック・ウィートが50年以上前に
樹立したドジャースの球団記録を更新する
34試合連続安打を達成、
打率も自己最高の3割1分1厘と
大躍進を遂げましたが
突然奇声を上げる手に負えない変人として
成績とは裏腹に、MLBで少しずつ
居場所を失っていったのです。

事態を重く見た前妻の勧めで1971年、
アメリカの創価学会に入信すると
危うい言動は減り、落ち着きを取り戻した
ウィリー・デービスはここから
2度のMLBオールスターゲーム出場に
3年連続ゴールドグラブ賞に選出されましたが
その後は移籍を繰り返しました。

1977年、ドジャースで14年間、
主将を任されるなどレギュラーとして活躍し
通算打率2割7分9厘、182本塁打、
1053打点に398盗塁の大物メジャーリーガーが
球団やチームメイトとトラブルを起こしたうえ
契約でモメていると聞きつけた中日ドラゴンズは
獲得を決意、コメットと呼ばれた
身長186センチ、体重84キロの助っ人は
海を渡って来たのです。