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映画『演者』公開3日目

夕方になってから映画館に向かう。
すでに新宿は活気が戻っている。
かつて当たり前だったあの空気が戻っている。

たつやに向かう。
開化丼あるかなぁと想像したけどすでにメニューから消えていた。
豆腐の乗った牛丼。ここにしかない味。

映画館に到着する。
映画『演者』の前に上映されている「クモとサルの家族」の長澤監督とすれ違いだった。クロストークが待っているから挨拶できればと思っていた。

昨日から急に半分の人数の舞台挨拶。
控室もぜんぜん空気感が違う。少しだけ静か。
初日の興奮を三人で話す。
ここからさ。ここからだよ。
口コミは必ず拡がる。そう信じる。

舞台挨拶も初日とは違って椅子に座ってじっくりと。
鑑賞後だからネタバレも何もない。
客席に昔の仲間の顔をみつけて急に込み上げそうになった。
今日しか聞けない話をお客様にする。
途中、拍手までいただいた。

ロビーでお見送りをする。
懐かしい顔、始めましての顔。2日目にして複数回の方。
このnoteから来てくださった方まで。
ほんとうは満席で皆様を迎えたかったけど。
ごめんねぇ。
でも僕は口コミを信じている。
必ず噂は拡がっていく。
いつかどこかで満席になると思っている。今も。

出演者で呑み、知り合いとも飲む。
良き酒。良き会話。
僕にとっての当たり前だった日常。

帰り道に感想を読む。
素晴らしい感想ばかり。
今日もあまり否定的な意見がなかった。
尖っている作品だと思っている。
だから賛否両論が湧き上がってもいいのに。
とても不思議な気分。
届いているという確かな感覚。

いよいよ明ければ平日進行に入る。
平日は当日券が多い。
仕事が早めに終わればとか、行けたらという方が多い。
どのぐらい伸びるだろう。
それなのに予約も入っている。

明日の舞台挨拶はスカジャンナイトその1。
スカジャンナイトってなんなんだろう?
どうなることやら。
織田、小野寺の二人だけのトークはかなりレアだと思う。
口を開けば、お互いを悪く言い合っているような仲だからさ。
恐ろしいけれど、楽しみにしている。

皆様の感想が確実に拡がっている。
口コミで足を運んでくださった方がいた。
どこまで拡がるかなんて誰もわからないさ。
でも僕はそれを信じようと思う。
気になっている人がきっとまだまだいるはずだよ。

体感した人だけがわかっている。
あの感じ。
予約は少なくなるだろう。
それでもいい。
飛び込みでいい。

ここからだ。ここからだよ。

映画『演者』

企画 監督 脚本 小野寺隆一
音楽 吉田トオル

「ほんとう」はどちらなんですか?

2023年3月25日(土)~31日(金)
※各日程 18:35から上映
K'sシネマ (東京・新宿)

2023年4月15日(土)18日(火)21日(金)
各回10時から上映
名古屋シネマテーク(愛知・名古屋今池)

出演
藤井菜魚子/河原幸子/広田あきほ
中野圭/織田稚成/金子透
安藤聖/樋口真衣
大多和麦/西本早輝/小野寺隆一

撮影 橋本篤志 照明 鈴木馨悟 録音 高島良太
題字 豊田利晃 絵画 宮大也
スチール 砂田耕希 制作応援 素材提供 佐久間孝
製作・宣伝・配給 うずめき

【あらすじ】
昭和20年春、終戦直前のとある村。嶋田家に嫁いだ3人の女たち。
血の繋がらない義理の三姉妹は男たちが戦時不在の家を守り続けている。

家長であるはずの長男の嫁、智恵は気を病んでいた。
三男の嫁、恵美は義姉を気遣う日々を送っている。
次男の嫁、陽子は智恵がおかしくなったふりをしているのではと疑っていた。

やがて魔物が再び女たちの前に現れる。
世界は反転して、演技は見抜かれる。
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