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風神

台風がこの週末にくるのだと思ってレトルト的なものを買いだしておいたら何よ?週明けになっているじゃないよ。
そうなんだよなぁ。南の海上で生まれた奴は予想進路やら予想速度を裏切ってくる。
結局、シンプルに暑い三連休なのか。なんなんだ。

とは言えこの週末は恐らく全国的にイベントが多く。
そのイベントも野外イベントの割合も高いはずで。
そう考えたらやったぜ!な人も多いのでは。
むしろそういうイベントの皆様の想いが足を遅らせているのかもしれないなんて思ったりもする。

神風。
日本が島国という地理と共に外国からの侵略を免れてきた理由の一つ。
古くは蒙古襲来、元寇の頃から。
数々の侵略者を海に沈めてきたのが神風だった。
島国であるからこの国を侵略するには船が必要なわけで。
現代の飛行機だって台風には弱い。

この国のマツリゴトが祈祷と共にあったのは神風を吹かせたり、火山が噴火したり、地震が起きたりと自然災害が多く、それを祈りで呼び起せるという宣伝からだったのだろう。
近代の太平洋戦争の頃でも天皇が祈れば神風が吹くなんて信じていた人がいたぐらいなのだから。
残念ながら現代を生きる僕たちはそれがただの自然現象であることを知っているけれど。
そして神風なんか吹くことはなかった。
そしてもちろん自然災害を祈りで防ぐことも出来ない。

そんなわけで猛暑を防ぐ手立てはない。
対処療法だけです。
心頭滅却しても暑いものは暑い。
祈って高気圧を遠ざけることなんかとてもとても。
圧倒的な夏感。

麦茶を飲む。
寒いよりは暑い方が好きだけどな。
さすがにやりすぎだよな、ここんとこ。
歩けば肌に台風の気配。
湿ったぬるい風が大きく触っていく。

神が吹かせる風があるなら。
僕に少しだけ追い風を送ってほしいよ。


映画『演者』
企画 監督 脚本 小野寺隆一
音楽 吉田トオル
題字 豊田利晃

「嘘ばかりの世界」だ
  「ほんとう」はどこにある

【上映館】
・2023年11月18日(土)より
ユーロスペース(東京・渋谷)
http://www.eurospace.co.jp/

出演
藤井菜魚子 河原幸子 広田あきほ
中野圭 織田稚成 金子透
安藤聖 樋口真衣
大多和麦 西本早輝 小野寺隆一

撮影 橋本篤志 照明 鈴木馨悟
録音 高島良太 絵画 宮大也
スチール 砂田耕希
制作応援 素材提供 佐久間孝
製作・宣伝・配給 うずめき

【あらすじ】
昭和20年春、終戦直前のとある村。嶋田家に嫁いだ3人の女たち。
血の繋がらない義理の三姉妹は男たちが戦時不在の家を守り続けている。

家長であるはずの長男の嫁、智恵は気を病んでいた。
三男の嫁、恵美は義姉を気遣う日々を送っている。
次男の嫁、陽子は智恵がおかしくなったふりをしているのではと疑っていた。

やがて魔物が再び女たちの前に現れる。
世界は反転して、演技は見抜かれる。

◆終映(特別限定先行上映)◆
・2023年4月15日(土)16日(日)※限定2日間
シアターセブン(大阪・十三)
・2023年4月15日(土)18日(火)21日(金)※限定3日間
名古屋シネマテーク(愛知・名古屋今池)
・2023年3月25日(土)~31日(金) ※限定1週間
K'sシネマ (東京・新宿)

投げ銭は全て「演者」映画化計画に使用させていただきます。