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昨日は子供、明日は大人

成人の日であります。
8日が成人の日と言われてもしっくりしない世代です。
だってずーーーっと15日だったもんね。

そもそも旧暦の1月15日はその年初の満月ということです。
その日が元服の儀だったってことですな。
ちなみに元服が大人になったってことなのだけれど15歳です。当時は。
15という数字に意味があったのかもしれないです。
月は成長のシンボルであり、15日で満たされるので。
平均寿命が60歳いかないぐらいだったしそのぐらいで結婚しちゃってた。
武士階級は前髪を落として月代を剃ります。
なので15歳すぎて前髪を垂らしているのはガキ扱いされます。
時代劇で前髪がある武士が出たら僕なんかは笑っちゃいます。
大河ドラマでも平然と出てくるんだけれどもね。

おかげさまで8日に成人の日と言われても違和感があるという。
でも今は18才だし、15歳でも20歳でもないわけですから。
変化していくものなので仕方ないのですけれども。
勝手に違和感だけ感じていろって話なのですけれども。

ちょっと昔の写真とかを見ると驚くんですよ。
30歳ぐらいの人の写真を見ると、もう中年な見た目なのです。
ものすごく今の感覚だとふけてみえる。
ハタチぐらいでも髭がぼぉぼぉで大人っぽかったりする。
あれはなんなのでしょうか。
平均寿命が伸びると、見た目の進み方も遅くなるなんてことあるのかな。
お化粧をしている女性だとかだけじゃなくて、男性もなのですよ。
食べ物の違い?タンパク質とか?
でもそれだけで説明できるのかなっていうレベルです。
15歳で成人なんてちょっとぞっとするけれど、今の感覚とは違ったんだろうなぁとは思います。

後天的なものでも説明できるのかな?
立場が人を創るというけれど。
大人扱いされる時期で顔つきも変わるかもしれない。
今は大学卒業して新卒何年目とかでやっと大人扱いされるみたいな。
江戸時代は15歳でちょんまげ結って、帯刀を許されるわけで。
そういう意味では大人になるっていうのは責任を持つってことなのかな。
まぁ、それだけではないと思うのですけれども。

さて新成人の皆様。
急に大人という立場です。
学生であればまだまだ遊んでいられる時期かもだけれど。
社会的には様々な義務が生まれます。
昨日までが子供で、今日から大人と変わります。
そんなわけねーだろ。グラデーションがあるだろと思いつつ。
実際に行政上は、今日から大人になると定められてしまいます。
困ったね。

人生はですね。僕の実感ですけれど。
子供の時期なんてすごく短くてですね。
そのほとんどが大人でございます。
さあ、大人になれ。大人なんだから。もう子供じゃないんだから。
そう言われてあっという間に大人にさせられます。

僕のような人間はそういうなんか押しつけがましいやつを拒絶してきたわけです。
僕の実感ではいつから大人になっているのかなんてわからないです。
むしろ、まだまだ子供なのだろうなぁと思ったりします。嘘だろ。
成人式という儀式は、お前はもう大人じゃ!という儀式です。
儀式というのは心理に働きかける呪いのようなものです。まぁ祝いなのだけれども、語源は一緒だしそっちの方が理解しやすいので。

これからは大人だから社会に責任をもってと言われるでしょう。
選挙権があるから云々と言われることでしょう。
年金の支払いだとか、税金がどうだとか、あるでしょう。

でもねでもね。
いいよ、まだ子供でも。
18才なんて、まだまだ子供でいいよ。
一人の人間としての権利を持つのが大人とか言うけどね。
いやいや子供にも権利あるんだからね。嘘だから、あれは。
わかんないことがいっぱいあるはずだから、まだまだ。
わかんないことがあるほうが好奇心が生まれて幸せなんだから。
大人ぶることないからね。

まあ、おめでとうございます。
でも成人式だからって、今日は昨日の続きでしかないです。
昨日と今日で何かが変わるなんて刷り込みだぜとお伝えしておきます。
でもせっかくなので成人式は懐かしい友人とかと楽しんでねー。


映画『演者』
企画 監督 脚本 小野寺隆一
音楽 吉田トオル
題字 豊田利晃

「嘘ばかりの世界」だ
  「ほんとう」はどこにある

【次回上映館】
未定

出演
藤井菜魚子 河原幸子 広田あきほ
中野圭 織田稚成 金子透
安藤聖 樋口真衣
大多和麦 西本早輝 小野寺隆一

撮影 橋本篤志 照明 鈴木馨悟
録音 高島良太 絵画 宮大也
スチール 砂田耕希
制作応援 素材提供 佐久間孝
製作・宣伝・配給 うずめき

【あらすじ】
昭和20年春、終戦直前のとある村。嶋田家に嫁いだ3人の女たち。
血の繋がらない義理の三姉妹は男たちが戦時不在の家を守り続けている。

家長であるはずの長男の嫁、智恵は気を病んでいた。
三男の嫁、恵美は義姉を気遣う日々を送っている。
次男の嫁、陽子は智恵がおかしくなったふりをしているのではと疑っていた。

やがて魔物が再び女たちの前に現れる。
世界は反転して、演技は見抜かれる。

◆終映◆
・2023年11月18日(土)~24日(金)
ユーロスペース(東京・渋谷)
・2023年4月15日(土)16日(日)※限定2日間
シアターセブン(大阪・十三)
・2023年4月15日(土)18日(火)21日(金)※限定3日間
名古屋シネマテーク(愛知・名古屋今池)
・2023年3月25日(土)~31日(金) ※限定1週間
K'sシネマ (東京・新宿)

投げ銭は全て「演者」映画化計画に使用させていただきます。