見出し画像

映画『演者』公開まであと5日

冬まっしぐらな寒気団。
気付けば映画『演者』公開まで残り5日だと!
カウントダウンは続く。
スケジュールは本日か明日か。
いずれにせよ前日の17日は本日中に発表されるはず。
実に楽しみで仕方がない。

Twitter(現X)のタイムライン固定にしてある予告編の再生数がついに3万回を超える。以前の予告編よりもずっと早いペース。
ちなみにYoutubeの新予告編の再生数の伸びも早い。
色々と思いつく理由はあるのだけれど、それだけでは説明できない。

今にみてろよ、こんちくしょーってさ。
今日まで何度思ったことだろう。
何を伝えてもスルーされちゃうなぁとかさ。
連絡しても梨の礫だとかさ。
どれだけの熱意も、どれだけの情熱も。
なんども水をかけられて、靴で踏みつぶされて、消火されてさ。
でもまぁ、そんな燃えカスの中から、小さな熾火を見つけて拾い上げ続けてきた。
今にみてろよってさ。

日々、情報を出し続けていてさ。
たくさんの人が見てくれたり、いいねとかアクションを起こしてくれる。
推薦コメントをくれたり、一緒にカウントダウンしてくれたりさ。
情報を拡散してくださる方もいる。
特別鑑賞券をご友人に渡してくださった方までいらっしゃった。
そのこと。
そのことだと思うよ。僕は。

予告編がずっと早く再生数が増えたのは皆様のおかげだろうなって。
僕の情熱のようなものなんて踏みつぶされる程度のものだ。
でも何度も何度も熾火のようになっても、誰かが風を向けてくれた。
愛されている作品であることに幸せを感じています。

僕はね、思うのだよ。
どんなに話題作でも愛されなくては意味がないと。
消費される情報の一つに成り下がってしまうじゃないかと。
当然、より多くの人に観てもらった方が母数が大きいのだから愛してもらえる数も増えるのかもしれない。
でもほんとにそうかな?
5年、10年経った頃、記憶に残っている作品ってそういうものかな?
心の中で形が変わるかもしれないけれどさ。
残るものって数が多かったものほど、多くの人が口にするってわけでもないよ。
僕の記憶に焼き付いた映画や舞台がそうだからさ。

今さ。映画だけじゃなくて様々な作品の中でさ。
「鬱展開」っていう言葉があるでしょう?
そしてその鬱展開な作品がやけに評判になるでしょう?
それは偶然でも何でもないし、流行だとかでもないと思う。
夢や希望に溢れる作品っていうのは大事でさ。
それはそれで王道としてはっきりと存在していて欲しいよ。
そしてそれが光るほど、鬱展開な作品も光るのだろう。

日本という国に生きていることは幸せなことだ。
貧困に苦しむ国、戦乱に苦しむ国、言論も出来ない国がたくさんある。
夜に出歩けない国のほうが多いし、女性が肌を出せない国もある。
そりゃ比較すれば日本よりも良い所もたくさんあるし、日本に文句言いたくなることもやまほどあるけど、それにしてもさ。
その日本で生まれる作品が読んでいて鬱屈としてしまう物語が目立ってきているっていうのは、なんとも言えない気持ちになるよ。
それはやっぱり社会の病理を反映しているということなのだから。
はっきりとした形になっていなかったとしても、モヤモヤと心の中に閉塞感のようなものがあって、何かに縛られているこの感覚。
それはやっぱり無関係とは僕には思えないんだよな。
これだけ自由を享受しながら、何かに縛られているだなんて。

ユーロスペースで過去数か月上映された作品群をみてもそんな作品がやっぱりいくつかあったんだ。

何かを掬いあげるような。
そんな力がきっとあるんだと思うの。
わからないよ。そんなの人によるだろうけれど。
でも心の奥の少しトロトロしたような泉をさ。
そっと手で掬いあげるようなさ。
そんな瞬間が求められているんだって思うの。

鬱展開だからこそさ、光を求めているんだよ。きっと。
登場人物たちはその展開の中で、希望を探してる。
希望があるんじゃなくて、探している。
それはすごく哲学的なことなんじゃないかな。
生きていく上での哲学を求めて、そんな作品が求められていく。
推薦コメントがこの作品の中に哲学を見出してくれているものが多いと感じたのはそういうことなのかもしれない。

まぁ、映画「演者」だって決してここまで順調だったわけじゃない。
鬱展開みたいなこともたくさんあったよ。
でも光を見つけて進んできたよ。
愛されている映画だってことだ。
これ以上の冠なんかありえないだろ。
全米が泣くよりも、誰か一人が愛した方が強いだろ。

今にみてろよの「今」がやってくるよ。


映画『演者』
企画 監督 脚本 小野寺隆一
音楽 吉田トオル
題字 豊田利晃

「嘘ばかりの世界」だ
  「ほんとう」はどこにある

【上映館】
・2023年11月18日(土)より
ユーロスペース(東京・渋谷)
http://www.eurospace.co.jp/
劇場窓口にて特別鑑賞券発売中
先着50名様サイン入りポストカード付

出演
藤井菜魚子 河原幸子 広田あきほ
中野圭 織田稚成 金子透
安藤聖 樋口真衣
大多和麦 西本早輝 小野寺隆一

撮影 橋本篤志 照明 鈴木馨悟
録音 高島良太 絵画 宮大也
スチール 砂田耕希
制作応援 素材提供 佐久間孝
製作・宣伝・配給 うずめき

【あらすじ】
昭和20年春、終戦直前のとある村。嶋田家に嫁いだ3人の女たち。
血の繋がらない義理の三姉妹は男たちが戦時不在の家を守り続けている。

家長であるはずの長男の嫁、智恵は気を病んでいた。
三男の嫁、恵美は義姉を気遣う日々を送っている。
次男の嫁、陽子は智恵がおかしくなったふりをしているのではと疑っていた。

やがて魔物が再び女たちの前に現れる。
世界は反転して、演技は見抜かれる。

◆終映(特別限定先行上映)◆
・2023年4月15日(土)16日(日)※限定2日間
シアターセブン(大阪・十三)
・2023年4月15日(土)18日(火)21日(金)※限定3日間
名古屋シネマテーク(愛知・名古屋今池)
・2023年3月25日(土)~31日(金) ※限定1週間
K'sシネマ (東京・新宿)

投げ銭は全て「演者」映画化計画に使用させていただきます。