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賛同できない反出生主義が好きな理由について

ネット上の宿命として、あらゆる思想について言及するとその思想の代弁者だと判定を受けてしまう例の仕組みによって、この私も何度か反出生主義に言及したがために「反出生主義者」であると思われているようなのですが(同じように、現在日本で代表的な反出生主義の反論者である森岡正博先生のもとに反出生主義に対するクレームが殺到しているようなのですが、やめてあげてほしい)、実際にはそうではありません。他の思想と同じように、この思想について扱うときも意識的にその「正当性」について触れたわけですが、そのわけは自らの主義主張とマッチするからではなく生に対する既存の価値観のひずみを引き出すのに有効な視点だと考えているからで、これはこの思想を主張する正当な立場の人々からすれば失礼な態度だということになります。

では、私にとって反出生主義に「心から賛同」できない理由は何なのかというと、それもけっこう多岐に渡るためここに列挙しておこうと思います。



1、生命を論理で扱うことについて


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