[野球] いよいよ開幕! 開幕直前のハムの戦力をチェック [日本ハム]

 いよいよプロ野球が開幕です。あと数時間でスタメンが発表されますが、開幕一軍として登録されたのは以下の27人。

<投手>
1 斎藤佑樹
15 上沢直之
17 浦野博司
25 宮西尚生
28 ハンコック
30 鍵谷陽平
33 バーベイト
39 秋吉亮
51 石川直也
54 玉井大翔

<捕手>
22 鶴岡慎也
68 石川亮
90 實松一成

<内野手>
2 杉谷拳士
3 田中賢介
6 中田翔
9 中島卓也
12 松本剛
32 谷内亮太
38 石井一成
58 横尾俊建

<外野手>
4 谷口雄也
5 大田泰示
7 西川遥輝
8 近藤健介
26 淺間大基
99 王柏融

開幕2戦目の先発が決まっている金子と、ローテ有力候補の有原が入っていませんが、先発の当日に登録でしょう。一方、先発ローテ起用もあるかもと目されていた斎藤と、新外人バーベイトが登録されています。よって両者はロングリリーフ、もしくはオープナーとしての起用の可能性がありそうです。野手では渡邊は結局開幕には間に合わず。オープン戦ではまったく結果が残せていない谷口の登録はちょっと不可解ですね。

さて現在のファイターズの故障者の状況です。投手ではマルチネスが故障離脱。復帰は交流戦のころでしょうか。谷間の先発も期待されていた村田も故障の様子。即戦力と期待された新人・生田目もまだ時間がかかりそう。野手では手術明けの清水と清宮、ケガからの復帰を目指す渡邊が間に合わず。オープン戦を見ていると、二塁は石井か谷内が左右によって併用されそうですが、渡邊が復帰すればやはり渡邊が一番レギュラーに近いと思われるので、万全の状態で上がってきてほしいですね。

さて、投手陣です。オープン戦でずっと不調だった上沢が最後のDeNA戦でなんとか感覚を掴んだ様子で、ギリギリで開幕に間に合ったものの、マルチネスが故障離脱。金子は環境の変化に敏感なようで、登板ごとの出来不出来もあり、過剰な期待は禁物。有原もイマイチ信頼が置けません。ロドリゲスは今季もしかしたらローテ投手として大きな戦力になるかもと期待していますが、もうひとりの期待株だった上原はファームでもピリッとしない投球。加藤は比較的安定してますが、長いイニングは期待できない。なのでブルペン組にかかる負担が大きくなりますが、若手のリリーフ陣がオープン戦でことごとく結果を残せていない。リードしていた試合をリリーフが打たれて逆転されたり同点にされたりするケースが相次ぎ、不安を募らせています。実績のある宮西と秋吉は別として、炎上を繰り返している石川直と鍵谷は相当あぶなっかしいし、ハンコックも未知数。玉井と浦野がまずまずですが、公文は開幕一軍にすら残れなかった。なので盤石と言うにはほど遠い。上記の斎藤とバーベイトに期待したいところですが、斎藤は今まで何度も裏切られてきましたし、バーベイトはファームで8失点して「球自体は良かった」なんてノーテンキなことを言っていて、とても信頼は置けない。特に抑えを予定されている石川直が崩れるとゲームプランが成り立たなくなるので、開幕までにどれぐらい修正できているか。

 打撃陣は、レアードが抜けてチーム内競争が激化して、選手にはいい刺激になっているはず。レギュラー候補のうち、中田と中島は、よくも悪くも安定している。いつも開幕してしばらくは調子が出ない西川も開幕をうまく乗りきれば、かなりの数字を残すはず。大田はオープン戦後半に調子を落としたのが気になりますが、ケガなく1年を過ごせば、かなりの働きが期待できるでしょう。近藤もケガなく1年を過ごせば、おのずと数字は残る。問題は三塁を争う淺間と横尾です。オープン戦の打撃結果を見る限り横尾が優勢ですが、守備と走塁まで含めると、使い勝手という意味で淺間が有力。たぶん左右投手によって使い分けがされると思いますが、清宮が戻ってきても居場所がないぐらい、2人には成績を残して欲しい。特に淺間には個人的に期待してますが、どうもムラッ気があるようで、コンスタントに結果を残せないのが気になるところ。捕手は清水の離脱中に大アピールしたかったものの、特に打撃面で結果を残せなかった石川亮が残念。鶴岡と実松というベテラン2人に頼らざるをえないのが苦しいところです。2塁は前述のように、渡邊が戻ってくるまでは石井一成と谷内の争いですが、どちらも大きな期待はかけづらい。そして新外人の王は、確かな打撃技術の片鱗は見せているものの、日本の野球に対応するのは少し時間がかかるかもしれません。ですがもし開幕から王が打ちまくるようなら一気に打線が活性化して、ブルペンの不安を補って余りあるような勢いがチームにもたらされるかも。その意味で、今年の打線の鍵を握る1人だと思います。

ほかのチームの状況はよくわかりませんが、どこも主力に故障が発生したり、チームの高齢化が進んでいたり、未知数の若手の成長をアテにするしかなかったり、万全の状態ではなさそう。ハムは珍しく前評判が高く、おおむねAクラス、場合によっては優勝も、という予想が多いですが、いつも開幕前の評判が悪いのに今年に限って良いのは、金子と王という、わかりやすい実績のある新加入の戦力がいるから。そこが目に見える実績を重視するしかないプロの予想の限界とも言えますが、正直私は、メディアの評判ほど今年の戦力には手応えを感じていません。投手陣、特に中継ぎが崩れると、ブルペン勝負で僅差の試合をしぶとく拾っていくのが身上のウチのチームはゲームプランが成り立たなくなり、非常に苦しい。すべてがうまく噛み合えば優勝争いもあるでしょうが、ブルペンが機能しないと最下位だってありうると思います。

ともあれあと数時間で開幕。すべての選手が故障なく最高の成績を残し、チームも最高の結果を残せますように。



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