[映像評] 「サンクチュアリ -聖域-」(2023年 江口カン監督)

「サンクチュアリ -聖域-」(2023年 江口カン監督)

 ネットフリックスの相撲ドラマ。見たよ!めちゃくちゃ面白かった!これは全員見るべき!

 お話はわりあいオーソドックスな、ひとりの青年の成長譚。でも脚本と演出が抜群に上手い。相撲シーンや稽古シーンも迫力満点。

 そしてなにより俳優の演技の迫力と濃厚さが凄い。力士役の俳優たち(多くは実際の元力士か、格闘家、アスリートなどが本格的に肉体改造)の肉体の存在感もさることながら、力士役じゃない俳優たちの演技がヤバすぎる。

 特に余貴美子!凄すぎ!圧倒的!役者根性の塊! きたろう、松尾スズキ、笹野高史といったベテランの芸達者たちがみなヤバくて、彼らの迫真の演技がドラマ全体を支えている感がある。若い染谷将太、忽那汐里も大健闘。そしてピエール瀧に関しては、ドラマ・映画を問わず彼が出演した映像作品中ベストと言えるんじゃないか。

 ハードコアな相撲マニアがどう思うか興味深いが、私としては今のところダントツで今年の映画・ドラマのNO.1です。間違いなく続編もあるだろうから今から楽しみ。

 主演の一ノ瀬ワタルについて。大熱演!


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