奥さんになりきって書いた日記13

付き合うか付き合わないか、今ガチ恋始めますみたいな場面で蕎麦買ってきたこの男。

あ、死ねばいいのに。

普通にそう思った。

車に乗り込んで、男は車を発進させた。

おい。




おい!!!


普通に運転してんじゃねぇよ!
告白しろよ!して来いよ!!!

てめぇなに普通に帰ろうとしてんだよこのゴミカス!!!!ぶっ殺すぞ!!!


私の怒りのボルテージは最大だ。
つるぎのまいを3回くらい積んだ。

なんて事を考えてるうちに家に着いてしまった。

彼が車を停めた。

このまま車をおりてしまっていいんだろうか。
明日になったら何事も無かったことになってるんじゃないの?

車から降りるのが怖かった。

なんだろう。この前初めてディズニーシーに行った時に、タワーオブテラーって奴に乗ったんだ。

何回か上がって降りてを繰り返して、最大まで上がって、外の景色が「バッ!」と見えて、その時の気持ちに似てるかもしれない。

「あ、終わっちゃう」

怖いとか、悔しいとかじゃない。
私の本能が「もう終わり」だと告げていた。

私は溢れそうな涙を堪えながら、車から降りようとした時、彼が口を開いた。

「また明日ね」

なんだよそれ。

付き合いたいとも言わないクズが期待をさせるような事言うなよ。死ねよ。

私は無視した。ムカついたから。

そしたらこのバカ男はとんでもない事を口にした。



「ちょっと無視しないでよマイハニー!!!アイラブユーオーケー!?」


こいつマジで1辺死ねや。

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