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最悪の誕生日

待ちに待ってもないけど
25歳という一つの区切りが過ぎた、というか過ぎてしまった。
このnote内で1stアルバムを25が終わる年までに完成という目標を立ててたにも関わらず、現実そう簡単にうまくはいかなかった。
結局リリースしたのは"湖畔にて"一曲のみであとはmixを残した楽曲たちが眠っている。
完成に至らなかったのは時間の欠如、そして本人のやる気?

誕生日を迎えた日、私はどうしても何もしないままこの日を過ごしていいのだろうかという焦燥感に駆り立てられた。
本当は欲しいものがたくさんあってそれを見に行こうと新宿に行こうとしていた、

にも関わらず、私はいつのまにかパソコンの前に座ってDAWをいじっていた。
開いたファイルは以前、MVを作ると告知した“儚い花びら"
アルバムは完成していないが、この日に何かを残したい、そう思い、儚い花びらのmixを始めた。
mixは全く思い通りにはいかなかった。EQをいじるだけで一時間経過したし、トラックも意外と多かったから、一つ一つ、丁寧に作り込むだけであっといまにお昼になった。
mixに嫌気がさし始めたら、一旦mixをやめ、今度はいつか、このMVを作ると思い買い溜めたグッズを取り出した。造花、花びら、枯れた花、ドアマ
ット、20分ほどでセットを作った。


ドアの上から花びらが落ちる仕掛けも、段ボールに、てぐすをくくりつけ、その上に花びらを設置し、てぐすを引っ張ると花びらがひらひらと落ちていくという、原始人でも思いつきそうな簡易なものではあるが、その場その場で実験を繰り返し
撮影に持ち込んだ。

上に見えるのが仕掛け



1人で撮影するので片方の手で自撮り棒を持ち撮影することもあった。そのせいで不自然な箇所が映像から見られるし、その仕掛けを使うシーンでは自分で、てぐすを引っ張らないといけないため、片手が不自然に動いているのも確認できた。


PVを撮影し終わるともう16時、とっくに自分の出生時間は当に過ぎていてあっという間に26になっていた。
昼も何も食べずに無心に黙々と目標に向け手と足が勝手に動いていた。
mixとマスタリングが最終段階まで行き書き出しを行うとそのままfinal cut proで編集を始める。
ほとんど生気はなかった。生きる屍だった。
やはり動画編集は大変、YouTuberてほんとすごいと思う。約3分の動画に一時間半を費やした。

動画編集が一区切りつくと時刻は20時だった。
私はそのまま1人町に出てケーキを買いに行ったが、ケーキ屋はもうしまっていて、洗剤がなかったことに気がつき、洗剤と詰め替え用大容量パックをドラッグストアで購入した。そして近くにあったマックでビッグマックセットをテイクアウトで頼んだ。
帰り道、制作した曲を何度も何度も繰り返し聴いた。何度も何度も

家に着くと、玄関着いてすぐの廊下は黄色と白の花びらが散乱し、家族からのプレゼントが無造作に置かれていた。
一つ一つ開封し、家族に連絡をした。
そして冷めかけのビッグマックを頬張った
その日の中でちゃんとした食事だった。

そしてYouTubeに動画を投稿、Twitterとインスタで告知。

そして明日の仕事に向け準備を始めたが、時刻は22時を少し過ぎていた。

花びらが散らばった部屋に布団を引き、就寝。

初めてケーキを食べない、そしてこんなに忙しくて食事もままらない誕生日を迎えたのは初めてだった。この日はせっかくの代休だったので色々買いたいものや出かけたい場所もあったはず、
これで本当に良かったのかなぁ

アルバムの曲はもう一年前からの構想のものだったため、今聞くともう過去の音楽のような気がして、時間があれば、制作、外出していても、家に帰って制作できるかもと思ったり、早く作らないとという気持ちから、娯楽を楽しめないほどアルバムの呪縛に囚われていて精神的にきつい。
そして26歳になる日にアルバム完成という目標により、誕生日にその想いは暴走したんだと思う。ただのもがきだった、なんか泣きそうになるな笑

本当に思うけど、この曲はマジで万人ウケしないしほとんどの人がスルーする音楽だと思う。(ほんとに思う)
駆り立てられた制作意欲は、ただ自分が素晴らしいと思う曲を形にしたいという思いからで、他に誰かにこの曲を認められたいとか、有名になりたいとかそんな気持ちは無いはず(と思いたい)
でも自分が夢中になっている音楽、それを共有できる人に聴いてもらえるとやはり嬉しい。 
そう、その思いがあるのかな、

この誕生日に起こった衝動にはびっくりしたけど大切にしたい

長々と話しましたが、今のモヤモヤを文に起こしてみました。
前置きがクソ長くなったけど"儚い花びら"のMVはこちらです。

この後もアルバムの呪縛からの解放を求め、アルバムは絶対に完成させますので、また気長に待っていてください







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