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ウインナー弁当

僕が愛用するコンビニエンスストア、ローソンストア100のウインナー弁当が話題だ。おかずがウインナーだけのシンプルさとコンパクトさ、そして価格200円(税別)と云うリーズナブルさが受けて、大ヒット商品となっている。関東エリアだけだった販売も中部・近畿エリアに広げて全国展開するとのこと。

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こちらローソンストア100のウインナー弁当。確かに潔い。ウインナーとご飯、黒ごま、ケチャップ、ウインナーの下に敷いていあるスパゲッティだけの内容。シンプルなだけでなく、ウインナーもご飯もちゃんと美味しいところが肝心。要素が少ないところに「ちゃんと」がないと目も当てられない結末になるのはこうしたプロダクツでも音楽制作でも同じ。ちゃんと美味しいと云うところまで突き詰めた開発へのこだわりを大きく感じる。

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ご飯にしっかりマッチするウインナー。ケチャップもトゥーマッチにならずにご飯のおかずとして華やかさを添えている。

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ウインナーの滑り止めの役割も果たすスパゲ(ッティ)。これにもうっすらと程好い塩味が忍ばせてあって芸が細かい。ヒジョーに素晴らしい。ウマウマウー。だがここで余計なことを考える。僕も高校生の頃にストイックなウインナー弁当を学校に持っていっていた。その頃は母親がお弁当を作ってくれていたのだけれど、これが毎回毎回お弁当の蓋を開けてビックリのストイシズムやリリシズムやニヒリズムに溢れた内容とルックスのオンパレード。ウインナーだけ、肉だけ、大体そのどちらかだった。ローソンストア100のウインナー弁当の要素は5つだったが、僕の高校時代のウインナー弁当の要素は2つ。ご飯とウインナーのみ。それを再現してみた。

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僕の高校時代のウインナー弁当。もっと大ぶりの弁当箱にご飯もウインナーももう少し多く入っていたと思うが、まあ見た目はこんな感じ。当時に忠実な再現。ポイントとしてはウインナーを油で焼いていること。当時(1978年〜81年)ウインナーは焼くものであって、まだ茹でて賞味するものではなかった。高名な日本ハムのシャウエッセン登場まであと4年ほど待たなくてはならない。とにかくシンプル。ご飯に海苔を敷けとまでは云わないがふりかけをかける労力なんてほんの微々たるものなのに、それをしなかった我が母親。ストイックである。

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ちょっと実験してみた。ウインナー5本のうち、手前の2本はシャウエッセンである。他の3本はローソンVL伊藤ハムのあらびきウインナーである。当時の世界には存在しなかったシャウエッセンを入れてみて、これがどう云う効果をもたらすのかを検証したい。以前シャウエッセン丼なる記事を書いてご飯とのマッチングに冠しては検証済みだが、お弁当箱の中と云うシチュエーションで、更に他の競合商品との比較検討と云う難題にも対峙せねばならない。こうやって難しい言葉を使って本質を見えにくくさせているケースも世の中には色々あるので注意されたし。要するにええ格好しいか何かを隠そうとしているか詐欺かそんな感じでしょう。シンプルにやりたいものですね。何事も。

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あのですね。こうしてお弁当箱に入れるとあら不思議。シャウエッセンがフィットしないのですよ。なんたることか。シャウエッセンの薫香がトゥーマッチになるのです。えー。そして伊藤ハムのあらびきウインナーの方は、これがとてもフツーで、声高に主張もせず、それでもご飯のおかずとして最大限の能力を発揮したのです。ウマウマウー。ただ僕の好みだけかも知れないけれど、お弁当箱にはフツーのリーズナブルなウインナーを入れるべし。シャウエッセンはオープンな食卓で戴くべし。ああ何かスゴイ真理に行き当たってしまったのではないだろうか。この世の重大な秘密を知ってしまったのではないのだろうか。もう毎度こんなことばかり云っていて飽きた方もいらっしゃるかと存じますが、申し訳ありません。そんなわけでウインナー弁当、今度もし作ることがあったらご飯にふりかけをかけます。黒ごまでなく、田中食品の旅行の友(広島のふりかけ)にします。三島食品のひろしあかり(これも広島か)も候補です。ああ広島に行きたくなった。肉のますゐに行ってサービストンカツを食べたい。むさしのおにぎりが食べたい。八戒でひろしちゃんにも会いたい。巣ごもり食べたい。最後の最後に脱線して頭の中が広島一色になってしまったところでサヨナラバイバイまた観てね。

末永くがんばりますのでご支援よろしくお願い致します♫